男子プロテニス協会のATPは6日、世界ランク501位の
錦織圭のインタビューを掲載。約20カ月に及んだ離脱期間での復帰の原動力の1つとして
N・ジョコビッチ(セルビア)と
R・ナダル(スペイン)の存在をあげた。
>>【動画】錦織 復活優勝の瞬間<<>>ジョコビッチ、綿貫らウィンブルドン組合せ<<昨年1月に受けた股関節の手術や度重なる足首の負傷によりツアーを長期離脱していた元世界ランク4位で33歳の錦織は「テニスはよく見ていました。またプレーするための精神的な準備をするために、それがいいアイデアだと思っていました」とコメント。
「また、トップ選手がどのようにプレーしているのかを思い出すためにも大事でした。そして、頭の中でテニスをプレーすることを想像できました。20ヵ月という時間は短くはなかったです。ただ、精神的にフレッシュであること、毎日あまりストレスを感じないことを心がけていました」
その錦織は先月のカリビアン・オープン(プエルトリコ/パルマスデルマル、ハード、ATPチャレンジャー)で2021年10月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)以来 約1年8カ月ぶりの復帰を果たすと5試合に勝利。復帰大会で即優勝という成果を得て、世界ランクも昨年10月以来 約8ヵ月ぶりに復活し、現在は501位を記録している。
この優勝に関して錦織は「とても驚きました。1試合だけプレーして、リズムを掴むだけだと思っていました。どういうわけか、最初の試合は良いプレーができましたし、試合を重ねるごとに自信もついてきました。決勝では、かなりいいテニスができたと思います」と述べている。
「いつもは苦労しています。怪我から何度も復帰してきましたが、100パーセントの状態になるには半年はかかります。自信やボールの感覚、動き方、全てを失ってしまいます。でも幸運なことに練習する時間はたくさんありました。今回(の復帰)は既に70~80パーセントはできていると感じています。だから、今のプレーには満足しています」
錦織は復帰の原動力について、自身より上の世代であるジョコビッチとナダルがプレーしていることや、
C・アルカラス(スペイン)や
H・ルーネ(デンマーク)ら台頭する若手と対戦する機会を得たいということだったと明かしている。
「股関節の手術をしましたし、この20ヶ月の間に足首を捻挫しました。肩も悪かったですし、色々な怪我をしました。モチベーションを維持するのが大変でしたけど、またテニスがしたかったですし、試合に出たかったです。特にジョコビッチやラファがまだプレーし、戦っているのを見ていましたからね。アルカラスやルーネとはまだ対戦していません。彼らと対戦するのが待ちきれないですね」
6日に行われたクランブルック・テニス・クラシック(アメリカ/ブルームフィールドヒルズ、ハード、ATPチャレンジャー)の2回戦で
D・クドラ(アメリカ)に敗れた錦織。今後は翌週に開幕するシカゴ・チャレンジャー(アメリカ/シカゴ、ハード、ATPチャレンジャー)への出場を予定。
さらに今月24日に開幕するアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)でツアー復帰を果たし、31日に開幕のムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)への参戦も予定している。
最後に錦織は「もっと試合をする必要があります。トップ50の選手たちとまたプレーする必要があると思います。そういう選手たちとのプレーに慣れて、自信を取り戻す必要がありますね。全体的に自分のプレーにはとても満足しています。ただ、集中してしっかりリカバリーする必要があると感じています」としている。
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