男子テニスで世界ランク14位の
R・ナダル(スペイン)は18日にラファエル・ナダル・アカデミーで会見を開き、今月28日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を欠場すると発表した。14度の優勝を誇る同大会の欠場は、初出場で初優勝を飾った2005年から続く「赤土の王者」の連続出場が18年で途絶えることを意味する。
>>ナダル全仏欠場&引退意向【発表全文<<>>チチパスらBNLイタリア国際 組合せ・結果<<36歳のナダルは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)2回戦で左股関節付近を痛めながら
M・マクドナルド(アメリカ)と対戦し、ストレート負け。その後、全治6〜8週間を要することを発表しツアーを離脱すると、3月20日付のATP世界ランキングでは約18年ぶりにトップ10から陥落した。
しかし、その後も復帰の目途は立たず4ヵ月が経過。全仏オープンの欠場を発表するとともに、2024年シーズンについて「おそらく最後の年になる」と語った。
全仏オープンでは、2005年に初優勝を飾ってから昨年までで14度の優勝を誇る絶対王者に君臨。通算成績は1度の試合前棄権を除いて112勝3敗。勝率は驚異の97パーセントを誇る。
ローラン・ギャロスで敗北を喫したのは2009年の4回戦での
R・ソダーリン(スウェーデン)戦(2-6, 7-6 (7-2), 4-6, 6-7 (2-7))、2015年の準々決勝での
N・ジョコビッチ(セルビア)戦(5-7, 3-6, 1-6)、2021年の準決勝でのジョコビッチ戦(6-3, 3-6, 6-7 (4-7), 2-6)の3つのみ。これまでの同大会での獲得賞金は約2,671万ドルで現在のレートで約37億987万円となる。
昨年は
C・ルード(ノルウェー)を下して優勝を決めたナダル。全仏オープン後の世界ランクでは保持してきた2,000ポイントが失われ、大きく順位を下げる。
過去10年間では、ナダルが7度、ジョコビッチが2度、
S・ワウリンカ(スイス)が1度タイトルを獲得してきた同大会。勝率97パーセントの王者不在のなか、今年は誰がトロフィーを掲げるのか注目される。
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