男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は15日、シングルス準決勝が行われ、第7シードの
J・シナー(イタリア)は第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)に6-1, 5-7, 5-7の逆転で敗れ、大会初の決勝進出とはならなかった。試合後の会見でシナーは「雨天中断の後は試合に入るのが難しくなってしまった」と述べている。
>>ルブレフvsルーネ、モンテカルロMS決勝の1ポイント速報<<>>モンテカルロ組合せ・結果<<21歳のシナーは今季、2月の南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)で優勝。続くABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)で準優勝すると先月のBNPパリバ・オープンで4強入り、翌週のマイアミ・オープンで準優勝している。
今大会、シードのため初戦となった2回戦では世界ランク37位の
D・シュワルツマン(アルゼンチン)が途中棄権したため初戦突破。続く3回戦で第10シードの
H・フルカチュ(ポーランド)、準々決勝で第16シードの
L・ムセッティ(イタリア)を下し4強入りした。
この日の第1セット、シナーはファーストサービスが入ったときに86パーセントの高い確率でポイントを獲得。1度もブレークチャンスを与えることなく、リターンゲームでは2度のブレークに成功し先行する。
しかし、続く第2セットでは第1ゲームから3ゲーム連取を許す。この時点で雨天により試合は一時中断となる。約45分間の中断期間を経た再開後はサービスキープを続くも、ルーネのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックに成功。しかし、第12ゲームで2度目のブレークを奪われ、1セットオールとされる。
迎えたファイナルセット、シナーは第4・第8ゲームで計5度のブレークチャンスを握られるも全て凌ぎサービスをキープ。それでも終盤となった第12ゲーム、1度のブレークチャンスを与えると最後は自身のフォアハンドがネットにかかり、2時間46分の激闘の末に力尽きた。
試合後の会見でシナーは「とても残念だ」と明かし、雨天の影響については「確かに雨が降っている時はコンディションが変わった。ボールが遅かったように感じたよ。僕たち2人にとって、そうだったと思う。序盤は風が強かったけど、僕はその状況をうまくコントロールした。でも、雨天中断の後は試合に入るのが難しくなってしまった。第3セットは、まさにジェットコースターのような展開で彼の思い通りになった」とコメントしている。
勝利したルーネは決勝で第5シードの
A・ルブレフと対戦する。ルブレフは準決勝で第8シードの
T・フリッツ(アメリカ)を5-7, 6-1, 6-3の逆転で下しての勝ち上がり。
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