男子テニスの南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)は8日、シングルス1回戦が行われ、第5シードの
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)は世界ランク85位の
U・アンベール(フランス)と対戦。1-6, 7-6 (7-2)の時点でアンベールが途中棄権したため初戦突破となった。この試合中にはアンベールが転倒し負傷する瞬間があり、そのときのダビドビッチ フォキナの行動が称賛されている。
23歳のダビドビッチ フォキナと24歳のアンベールが激突したこの一戦。第1セットはアンベールがファーストサービスが入ったときに81パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどブレークチャンスを与えることなく先行した。
第2セットは互いに1度ずつブレークを奪いタイブレークへ。ダビドビッチ フォキナの3-1となった場面で、ドロップショットを拾いにいったアンベールが転倒し右脚の太もも付近を抑え痛みを訴える。ダビドビッチ フォキナはすぐにアンベールへ駆け寄り審判へ医療チームを呼ぶよう指示を出した。
その後も手を握りアンベールへ話し続けたダビドビッチ フォキナは、医療チームの到着まで離れることなく見守った。治療後プレーを再開したアンベールだが、状態が良くならず、第2セットを落とした時点で棄権を申請。ダビドビッチ フォキナとハグをし、健闘を称え合った。
試合後のオンコートインタビューでダビドビッチ フォキナは「ウゴ(アンベール)のことは子どもの頃から知っている。自分はとても…ちょっと待って…泣きそうだ。だって彼が泣いているのを見たから。彼のことは子どもの頃から知っていて、彼を本当に良く知っている。友人がこんな風になっているのを見るのは全く簡単なことではない。彼はコートに倒れこんでしまった。きっと何かが起きたんだと思った。なぜなら彼が泣いていたから、きっとただならぬことが起きたんだと思った。今日の彼との試合は……彼は、観客とともにとても良いプレーをしていた。かなり高いレベルでプレーしていたし、自分もベストを尽くしていた。第3セットを戦いたかったけど、けがを負ってしまっては、試合を続けるのは簡単ではない」と語った。
2回戦では世界ランク70位の
Q・アリス(フランス)と対戦する。
>>アンベールを鼓舞し続けるダビドビッチフォキナ<<
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