テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝が行われ、第3シードの
S・チチパス(ギリシャ)は第4シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 6-7 (4-7), 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、悲願のグランドスラム初制覇とはならず。2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続く2度目の準優勝となった。試合後にチチパスは「彼(ジョコビッチ)はこのスポーツで最も偉大な選手の一人」と称賛した。
>>【動画】ジョコビッチ 10度目の全豪OP優勝を決めた瞬間<<>>ジョコビッチ優勝、全豪OP男子 組合せ・結果<<6年連続6度目の全豪オープン出場となった24歳のチチパスは、これまで2019年、2021年、2022年に記録したベスト4進出が最高成績。今大会は1回戦で世界ランク64位の
Q・アリス(フランス)、2回戦で同169位の
R・ヒジカタ(オーストラリア)、3回戦で同63位の
T・フリークスポール(オランダ)、4回戦で第15シードの
J・シナー(イタリア)、準々決勝で同71位の
J・レヘチカ(チェコ)、準決勝で第18シードの
K・ハチャノフを下し初の決勝進出を決めた。
この日、15本のサービスエース、40本のウィナーを決めるも42本のアンフォーストエラーを犯すなどミスが目立ったチチパス。第1セットでは1度のブレークを許し先行されると、第2・第3セットではタイブレークをものにされ、2時間56分で力尽きた。
試合後の表彰式では「ノヴァーク、何と言ったらいいのか分からない。あなたがこれまでに達成したことが、それを物語っていると思う。全ては数字に表れているよ。本当におめでとう。自分自身だけでなく、支えてくれる家族もいる。あなたにとって信じられないような旅だったと思うし、あなたがこのスポーツのためにしてきたことを尊敬している」とコメント。
「コート上にいるとき、あなたは僕をより良い選手にしてくれる。僕の能力を最大限に引き出してくれるし、このような試合は僕の人生の中でずっと取り組んできたもの。彼は、このスポーツで最も偉大な選手の一人だよ」
勝利したジョコビッチは2021年以来2年ぶり10度目の優勝を果たすとともに
R・ナダル(スペイン)に並ぶ史上最多タイとなる22度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。
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