日本テニスの頂点を争う大会、大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th(東京/有明、ハード)は26日、男子シングルス3回戦が行われ、第4シードの
関口周一(Team REC)が今大会限りでの現役引退を表明している
仁木拓人(三菱電機)を3-6, 6-3, 6-4のフルセットで破り、4年ぶり4度目の準々決勝進出を果たした。仁木は、この試合がシングルスのラストマッチとなった。
>>全日本 男子シングルス組合せ・結果<<>>全日本 女子シングルス組合せ・結果<<全日本テニス選手権に12度目の出場の関口は、2014年にベスト8、2016年から2018年に3年連続でベスト4進出を果たしている。今大会は2回戦から登場し、
田島尚輝(やまやコミュニケーションズ )を6-4, 7-6(7-4)で破って勝ち上がった。
一方の仁木は同大会に16年連続16度目の出場で、2010年にベスト4、2018年にベスト8進出を果たしている。今大会、仁木は1回戦で
鈴木昂(エキスパートパワーシズオカ)を6-0, 7-5で、2回戦で第16シードの住澤大輔(フリー)を6-3, 6-4のストレートで破って3回戦に進出した。
手の内を知り尽くした両者の試合は、仁木が第1セットを先取するも関口が第2セットを奪い、ファイナルセットに突入。関口が第3ゲームでブレークに成功し、リードを守ってベスト8進出を決めた。
試合後の記者会見で関口は「仁木選手とは同じ時期にプロになって切磋琢磨してきたので、今大会で引退するということで勝ちたい気持ちと頑張ってもらいたい気持ちが両方あって。とにかく自分が勝ちにいくんだという気持ちを持ち続けることが1番大事だなと思って試合はしていました」と語った。
「試合に入る段階から涙が出そうになっていて、コートに入った瞬間に『どうしよう』と思って。ラケットいじりながら(顔を拭ったり)してたんですけど。一緒にチャレンジャーもフューチャーズも一緒に回っていた選手で仲も良かったので、そういう点では難しかったですね」
会見中、笑顔で語る関口[画像:tennis365.net]
「テニスに関しては、体力的に仁木選手が厳しいのは分かっていたので。ファーストセットは仁木選手がすごいプレーをしていたので(落としたのは)しょうがないと思って、僕としては3セットで見て、2セットで勝つ必要はないので3セットかけてじわりじわりと体力を削っていって勝てればいいかなと思ってプレーしていたので内容としては良かったと思います」
試合終了後、涙を流しながら抱き合った両者。その時に交わした言葉について問われると「泣いちゃって(2人とも)何言ってるか分からなかったです(笑)。(最後のポイントで)スマッシュを決めて仁木選手が(ネットに)歩いてきた瞬間にもうダメでしたね(笑)」
試合後、抱き合う仁木と関口[画像:tennis365.net]
勝利した関口は準々決勝で、第7シードの
川上倫平(橋本総業ホールディングス)と対戦する。
また仁木は柚木武(イカイ)とのペアで第4シードとしてダブルスに出場しており、準々決勝に進出している。
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