男子プロテニス協会のATP公式サイトは27日、世界ランク36位の
J・シナー(イタリア)のインタビューを掲載。昨シーズンの躍進やトップ選手との対戦から得たもの、そして今後の目標などを語った。
>>YouTube 「錦織いるだけで緊張感は違う」【内山 靖崇】が現役続ける真意とは、人生最高のアイテム前編<<>>錦織、ジョコら ATPカップ対戦表<<19歳のシナーは昨年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で
D・ゴファン(ベルギー)、
A・ズベレフ(ドイツ)らを破り四大大会初のベスト8に進出。準々決勝で
R・ナダル(スペイン)に屈したものの、大躍進を果たした。
その後、自身のシーズン最終戦となったソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア 、室内ハード、ATP250)で
V・ポスピシル(カナダ)を下し、悲願のツアータイトルを獲得した。世界ランクは1年間で78位から37位に浮上した。
ATPは新世代を担うシナーを「才能は疑いのないもの」と紹介した。
シナーは「毎日、どんな良いことや悪いことになったとしても何か得るものはあると思うんだ。賢ければ、毎日新しいものを吸収できるはず。テニスはコートでどんな気持ちになるかわからない。それが面白いところ。確かに、肉体的にも精神的にも、その他すべての面で上達したと思っている」と話した。
「でも、ときにはコート上で嫌な気分になることもある。相手が僕よりも良いプレーをしていると受け入れなければいけないんだ。身体的にはもう順応しているはず。ショットも強くなっているけど、予期しないミスは少しずつ修正していかなければね」
「僕にとってテニスの面白いところは、調子が良いとどんな相手にも勝てるところ。たまに逆の立場になって本来勝てるはずの選手に負けることもある。それでもそれが面白みだよ」
シナーはどのようにして強くなってきたのか、向上した心の持ち方を語った。
「僕は常に難しいコンディションに身を置いてきた。昔はITFのフューチャーズをプレーしていた。でもほとんど1回戦で負けていたんだ。明らかに他の選手の方が僕よりも優れていた。だからこそ僕はそこに挑み続けた。彼らと一緒にトレーニングしてより良くなろうと毎日何かを吸収していた。辛くても世界中を周ってきたんだよ」
また、昨シーズンの印象に残っている試合としては、勝利したものではなく全仏オープンで敗れたナダルとの一戦をあげた。
「ラファ(ナダル)と対戦すると、1試合だけでも物凄く多くの改善しなければいけないことが見えてくる。それが最大の教訓だ。何度も言うが、毎日何か得ることができるんだ」
ナダルに敗れてから1カ月後にシナーはソフィア・オープンを制覇し、ツアータイトルを獲得した。
「そうやって吸収してきたことを活かして勝つことには大きな意味がある。僕らは常に成長のプロセスを信じ続けなければいけない。間違っていると思っていたら試合前から負けているのと同じだ。難しい時もあれば良い時もある。それでも決勝で良いプレーをしたい。そのために仕事をしているんだからね」
「素晴らしい進歩を、今のところはしている。でも、まだまだやるべきことはたくさんあるんだ」
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