女子テニスのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード)は11日、シングルス2回戦が行われ、予選勝者の
奈良くるみが第10シードで元世界ランク1位の
V・ウィリアムズ(アメリカ)を6-4, 6-3のストレートで破る金星をあげた。これは日本人女子選手で初めてウィリアムズ姉妹から勝利した瞬間だった。
ヴィーナスはキャリア通算49勝、グランドスラムでは7度の優勝を誇る元世界ランク1位のトップ選手。今年は台湾オープンで
土居美咲を決勝で下して優勝している。
また、ヴィーナスの妹である
S・ウィリアムズ(アメリカ)は現在の世界ランク1位で、セリーナとヴィーナスは姉妹で女子テニス界を牽引する不動の存在。
これまで、
杉山愛やクルム
伊達公子ら日本を代表する歴代女子選手がウィリアムズ姉妹に挑むも、ことごとく跳ね返されてきた。
ヴィーナスとは杉山が7度、クルム伊達が4度、
森上亜希子が2度、
浅越しのぶが2度、土居が1度対戦している。
奈良はヴィーナスと過去に2度対戦しており、今回3度目の正直で勝利を飾った。
また、セリーナにも勝てたことがない日本勢だが、昨年12月に行われた国際大会「Coca-Cola INTERNATIONAL PREMIER TENNIS LEAGUE(コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)」(通称IPTL)の日本ラウンドで奈良がセリーナを6-4で破る金星をあげている。
IPTLは公式戦ではないが、奈良はウィリアムズ姉妹から勝ち星をあげた唯一の日本人選手となった。
続く3回戦では世界ランク37位の
B・ストリツォワ(チェコ共和国)と対戦する。
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