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ボレー魅せたストザー、元女王との対戦決め「大切なポイントだった」<全仏オープン>

女子テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、シングルス2回戦が行われ、1回戦でクルム伊達公子(日本)を圧倒した第9シードのS・ストザー(オーストラリア)は、この日の2回戦で、K・ムラデノヴィック(フランス)を6-4, 6-3のストレートで下し、3回戦進出を決めた。

「全体的に見て、今日のプレーには満足しているわ。第1セットはお互い高いレベルでプレーが出来ていたと思う。第1セットのゲームカウント5-4からのゲームは、今日の試合を決める鍵になるゲームだった。そこで良いポイントを取る事が出来た。そして第2セットは序盤で先にブレークが出来て試合の主導権を握れた。今日はとても安定した良いプレーが出来たと思う。」とストザーは試合を振り返った。

第1セットの第10ゲームではストザーは素晴らしいボレーを見せてポイントを取った。「あのボレーはちょっとラッキーだった。ダウン・ザ・ラインに上手くボールが落ちてくれた。彼女がドロップショットを打つかと思ってネットへ走ったけど、ドロップショットは打たれなかった。自分がどんなグリップであのボレーを打ったのか、どこにボールが落ちたのかさえ分からない状況だった。ただラッキーだったし、同時にとても大切なポイントだった。」とその状況を思い出していた。

雨のため試合が長い間中断された事を聞かれたストザーは「黒い雲が近づいていたのを見ていたわ。それでもその雲は去って行ったかと思って、大丈夫だと感じていたの。でも今日のような日は、中断も頭に入れておかなければならなかった。一番大きかったのは、急ぎ過ぎなかった事。それまでやっていた事を続けられた事ね。」と冷静でいられた事を明かしていた。

ストザーは元世界ランク1位で第18シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)と3回戦を行う。ヤンコビッチはこの日の2回戦で、G・ムグルサ(スペイン)を6-3, 6-0で倒しての勝ち上がり。

「彼女(ヤンコビッチ)との対戦はいつも厳しいもの。約1ヶ月前にも対戦していて、負けている相手。2010年の準決勝でも対戦したわね。色々なコートで何度も対戦しているわ。だからタフな試合になるのは分かっているから、それにしっかり備える必要があるし、今日のような良いプレーをしたい。」とストザーはヤンコビッチとの対戦について語った。

この日行われた試合結果は以下の通り。

【全仏オープンドロー表】

D・チブルコワ(スロバキア)(16) vs. ○M・イラコビッチ(ニュージーランド), 2-6, 6-2, 4-6
N・リー(中国)(6) vs. ○B・マテック=サンズ(アメリカ), 7-5, 3-6, 2-6
○S・ストザー(9) vs. ●K・ムラデノヴィック, 6-4, 6-3
○J・ヤンコビッチ(18) vs. ●G・ムグルサ, 6-3, 6-0
Y・シュウェドワ(カザフスタン)(27) vs. ○P・オルマエチェア(アルゼンチン), 4-6, 6-7
M・ウダン(アメリカ) vs. ○ジェン・ジー(中国), 3-6, 1-6
J・ハンプトン(アメリカ) vs. ●A・スクミエドロバ(スロバキア), 7-5, 6-2
V・アザレンカ(ベラルーシ)(3) vs. ●An・ベック(ドイツ), 6-4, 6-3
S・スティーブンス(アメリカ)(17) vs. ●V・キング(アメリカ), 6-1, 6-3
A・コルネ(フランス)(31) vs. ●S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-1, 6-3
P・クヴィトバ(チェコ共和国)(7) vs. ●S・ポン(中国), 6-4, 6-3


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(2013年5月31日12時40分)

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