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女子テニスツアーのハンソル韓国オープン(韓国/ソウル、賞金総額22万ドル、ハード)は18日、シングルス1回戦12試合などが行われ、クルム伊達公子(日本)がM・リバリコワ(スロバキア)との1回戦に登場したが、4-6, 3-6のストレートで敗れ半年ぶりの勝利とは行かなかった。
大型の台風16号の影響で、大会初日の17日は雨風共に激しく、予定されていた本戦の試合は開始する事なく全てこの日へ順延されていた。
リバリコワのサーブで始まった試合は、両者サービスキープからの第4ゲームでクルム伊達がリバリコワにブレークを許し、リバリコワがゲームカウント4-1とリードする。しかし第7ゲームでブレークバックに成功したクルム伊達だったが、続くゲームでこのセット2度目のブレークを許してしまいゲームカウント3-5とピンチを迎えた。
しかしそのゲームをブレークして何とか食い下がってゲームカウント4-5まで戻したものの、なかなか自身のサーブをキープ出来ずにいたクルム伊達は、続くサーブもブレークされて第1セットを4-6で失ってしまった。
第2セットは一気にリバリコワが4ゲームを連取しゲームカウント4-0とリードしたが、第5ゲームでブレークバックしたクルム伊達が2ゲームを連取。その後両者サービスキープしてゲームカウント5-3からリバリコワのサービング・フォー・ザ・マッチでは2度目のマッチポイントでセンターへ打ち込んだリバリコワのサーブへのクルム伊達のリターンがわずかにアウト。
クルム伊達は1時間26分のストレートで破れ、3月のインディアンウェルズ大会以来となるWTA大会での勝利とは行かなかった。これでクルム伊達はWTAツアーでは、本戦、予選含め9大会連続での初戦敗退となった。
勝ったリバリコワは全米オープン前哨戦のワシントンDC大会で約1年ぶりとなる自身3度目のツアー優勝を飾ると、全米オープンでは予選を勝ち上がり2回戦進出するなどこのところ好調で、この日もサーブ・アンド・ボレーを織り交ぜるなど積極的にネットへ詰めるなどクルム伊達にプレッシャーを掛け続けストレート勝利を飾った。
リバリコワはG・ムグルザを6-4, 4-6, 7-6 (7-1)で振り切った第7シードのK・ザコパロバ(チェコ共和国)と2回戦で対戦する。
この日は上位シード勢は快勝で初戦突破を果たした。第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)はA・ルス(オランダ)を6-1, 6-2で、第3シードのK・カネピ(エストニア)も主催者推薦のS・ハン(韓国)を6-1, 6-0で下して、順当な勝ち上がりを見せた。
ウォズニアキのサーブで始まったその試合、序盤で先にブレークに成功したのはウォズニアキで、ゲームカウント4ー1とリードした。続くゲームでこのセット2度目のブレークをルスから奪ったウォズニアキは、ゲームカウント5ー1からのサービング・フォー・ザ・セットをキープして、わずか28分で第1セットを先取した。
第2セットもウォズニアキは、勢いそのままに第1、第3ゲームでルスのサーブをブレークし、一気にゲームカウント4ー0とリードを広げた。その後、ゲームカウント5ー2から迎えたサービング・フォー・ザ・マッチをあっさり決めると、元世界ランク1位の実力を発揮し、わずか62分の圧勝でルスを退けた。
ウォズニアキは全米オープンでは、膝の怪我を抱えながらも1回戦でまさかの敗退を喫し、2009年5月にトップ10入りして以来となる11位とトップ10外へ後退していた。「今日はここしばらくのプレーよりは確実に良いプレーが出来た。一生懸命練習を積んで来たから、その結果が出て嬉しい。1試合ごとにしっかり戦って行きたい。」と自身のプレーに満足していた。
「約2年間、世界ランク1位でいたけど、今は状況が変わっている。ランキングは常に上下するの。まだ若いし、これからも素晴らしい勝利や嫌な敗戦だって味わうでしょう。でもそれがテニス。やるべき事はただ1つ。ベストを尽くす事。シーズンを戦い終えるとその結果、年末にはランキングとして表れるもの。ただそれだけよ。」と、現状をしっかり受け止めているようだった。
世界ランク16位のカネピは第1セットでは同ランク264位のハンに1度サービスキープを許しただけで、そのセットを先取する。第2セットに入ると更にギアを上げたカネピは、1度もブレークポイントさえ与えないばかりか、1ゲームもハンに許さずわずか59分の圧勝で2回戦へ駒を進めた。
カネピは今季は好調なシーズンのスタートを切っていた。開幕戦のブリスベン大会で優勝するとクレーシーズンではエストリール大会でも優勝。全仏オープンではベスト8入りを果たした。しかしその直後、以前にも痛めた両足のアキレス腱を再び痛めツアー離脱。ウィンブルドン、ロンドンオリンピックを欠場すると全米オープンにも間に合わなかった。
この日の試合が約3ヶ月ぶりだったカネピは「出だしはちょっと緊張してしまったの。だって3ヶ月ぶりの公式戦だったんですもの。第1セットの第1ゲームが難しかった。でもそれを勝ち取ってからは、試合が進むに連れてリラックスする事が出来たの。」と、久々の試合への気持ちを語っていた。
ウォズニアキはA・カダントゥ(ルーマニア)を6-2, 6-3で下した予選勝者のC・ガルシア(フランス)と、カネピは主催者推薦のH・ホンを6-1, 6-2で倒したG・ウォスコボエワ(カザフスタン)とそれぞれ2回戦で対戦する。
またこの日行われたダブルス1回戦には藤原里華(日本)/ N・ラチーワカーン(タイ)組が登場したがE・ダニリドー(ギリシア)/ M・モウルトン=レヴィ組に2-6, 4-6のストレートで敗れ初戦突破とは行かなかった。
またクルム伊達もC・チュアン(台湾)とのペアーでダブルスにエントリーしており、前年度ダブルス優勝ペアーである第3シードのN・グランディン(南アフリカ)/ V・ウリロワ組と水曜日に1回戦を行う。
この日行われた試合結果は以下の通り。
C・ウォズニアキ (1) ○-× A・ルス, 6-1, 6-2
K・カネピ (3) ○-× S・ハン, 6-1, 6-0
S・ソレル=エスピノーサ(スペイン) ○-× J・ジョルジュ (5), 1-6, 7-6 (7-5), 6-2
V・レプシェンコ(アメリカ) (6) ○-× C・ジョルジ(イタリア), 6-2, 7-6 (7-1)
K・ザコパロバ (7) ○-× G・ムグルザ, 6-4, 4-6, 7-6 (7-1)
E・マカロバ(ロシア) (8) ○-× P・エルコグ(スロベニア), 6-4, 6-1
J・ハンプトン(アメリカ) ○-× R・オプランディ(スイス), 5-7, 6-3, 6-2
C・ガルシア ○-× A・カダントゥ, 6-2, 6-3
A・メディーナ=ガリゲス(スペイン) ○-× S・カラタンチェバ(ブルガリア), 6-4, 6-4
G・ウォスコボエワ ○-× H・ホン, 6-1, 6-2
K・ベルテンス(オランダ) ○-× V・キング(アメリカ), 6-3, 6-1
M・リバリコワ ○-× クルム伊達公子, 6-4, 6-3
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル、ダブルス1万7262ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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