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テニスのグランドスラム、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会8日目の3日、女子シングル4回戦が行われ、第4シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がノーシードから勝ち上がってきたA・フラヴァコバ(チェコ共和国)を6-0, 6-0のダブルベーグルで下し、ベスト8進出を決めた。
今年の全仏オープンではまさかの1回戦敗退を喫していたセリーナだったが、その後ウィンブルドンでは自身5度目の優勝を飾り、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得するなど、圧倒する強さを見せていた。
今大会もその勢いは維持され1セットも落とさず勝ち上がると、この日は世界ランク82位で自身初のグランドスラム4回戦進出を果たしたフラヴァコバに対し、8本のサービスエースと31本のウィナーを決め、凡ミスはわずか7本の圧倒的なプレーを披露し、わずか57分でフラヴァコバを退けた。
セリーナが唯一のピンチを迎えたのは、第2セットのサービング・フォー・ザ・マッチで、この試合初めてのブレークポイントをフラヴァコバに握られた場面だけだった。
その事に対し、フラヴァコバに同情したのかと聞かれたセリーナは「まさか。彼女が激しく向かって来ただけ。テニスというスポーツは握手をするまで何が起きるか分からない。どんな場面でも挽回するチャンスは残っているから。彼女だけじゃなく誰にだってそんなチャンスは与えたくない。」と、気の緩みは全く無かったと答えていた。
ここまでの快進撃については「正直、大会に入った時は良い出だしだとは感じていなかった。それでも徐々にコートやこの環境により、心地よさを感じているの。グランドスラムでは最後の試合までどんどん良いプレーが出来るように常に努力しているわ。」と2週目に入り、より一層集中を増している様子だった。
準々決勝でセリーナは、T・ピロンコバ(ブルガリア)を6-0, 6-4のストレートで下した第12シードのA・イバノビッチ(セルビア)と対戦する。
「いつも彼女(イバノビッチ)と対戦する時、特に彼女は良いテニスをして来る。どんどん良いショットをハードヒットで打って来る。彼女も世界1位になったり、グランドスラムでの優勝経験もあるから、この四大大会で勝つ事がどんな事なのかを熟知している。」と、セリーナはイバノビッチに対して語っていた。
イバノビッチはピロンコバ戦を振り返り「第1セットは悪いところがほとんどなく、終始試合をコントロール出来ていた。第2セットに入って彼女が攻撃的なプレーをしてミスも減ったの。自分自身もフォアハンドのミスが出てしまって、それが第1セットとの差を生んでしまったと思う。」と、苦戦した第2セットの原因を分析していた。
2008年の全仏オープンで優勝し、世界ランク1位へ上り詰めたイバノビッチ。同じ年の全豪オープンで準優勝、ウィンブルドンでも2007年にベスト4と好成績を残していたものの、この全米オープンはこれまで4回戦の壁を超える事が出来ていなかった。
全仏オープン優勝以来のグランドスラムで8強入り、さらに全米オープンで初のベスト8進出を果たしたイバノビッチは「4回戦までは何度かきていたけど、その壁を超えられて、そして2008年以来初めての8強入りに興奮している。この4年間はアップダウンが激しくローラーコースターに乗っているようだった。でもそれを乗り越えて今がある。今はそれが良く分かるわ。」と、自身の好調さを実感していた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
R・ビンチ(イタリア) (20) ○-× A・ラドワンスカ(ポーランド) (2), 6-1, 6-4
S・ウィリアムズ (4) ○-× A・フラヴァコバ, 6-0, 6-0
S・エラーニ(イタリア) (10) ○-× A・ケルバー(ドイツ) (6), 7-6 (7-5), 6-3
A・イバノビッチ (12) ○-× T・ピロンコバ, 6-0, 6-4
(翻訳/弓削忠則)
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