男子テニスツアーのクロアチア・オープン（クロアチア/ウマグ、賞金総額３５万８４２５ユーロ、クレー）は１０日、シングルス１回戦残り９試合が行なわれ、地元からの主催者推薦で出場の１９歳のＭ・パビッチが元世界ランク１位で第６シードのＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）を6-2, 6-2のストレートで破る金星を飾った。
試合を通して１度もブレークを奪えなかったフェレーロに対し、各セットで２度ずつのブレークに成功したパビッチは、１時間ちょうどのストレート勝ちで元王者から金星を奪った。
１９歳で世界ランク５４７位のパビッチは、ウィンブルドン前哨戦のオランダ、スヘルトヘンボッシュ大会で自身初となるＡＴＰツアー本戦での勝利を飾り、今大会がそれに続く自身２度目の勝利となった。
自身初となるツアー８強入りを懸けてパビッチは、主催者推薦のＡ・クズネツォフと２回戦で対戦する。
その他のシード勢では明暗が分かれた。第５シードのＣ・ベルロク（アルゼンチン）がＩ・ドディグ（クロアチア）を6-4, 6-0の快勝で退けるも、第８シードのＥ・ロジェ=ヴァセラン（フランス）はＷ・オディスニク（アメリカ）の前に7-6 (7-4), 2-6, 5-7の接戦の末敗れた。
世界ランク３８位のベルロクは同９７位のドディグに、試合を通して１度もブレークポイントさえ握らせず、第１セットでは１度ブレークを奪い先取すると、第２セットはベーグルでドディグを圧倒、１ゲームも与えずに１時間２４分の快勝で順当に２回戦へ進んだ。
第１セットをタイブレークの接戦の末に先取したロジェ=ヴァセランだったが、第２セットは２度のブレークをオディスニクに許し試合を振り出しに戻される。
第３セットは両者譲らず１度ずつのブレークを奪い合う接戦となるも、終盤で２度目のブレークに成功したオディスニクが２時間５３分の逆転で勝利を手にした。
ベルロクはＰ・ロレンジ（イタリア）を7-5, 6-4のストレートで下した予選勝者のＭ・トランジェリティと、オディスニクはＡ・ベイチ（クロアチア）を6-2, 6-2で一蹴したＢ・カブチッチ（スロベニア）と、ぞれぞれ２回戦で顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｐ・スタラーチェ（イタリア） ○-× Ｉ・クレチ, 6-3, 7-6 (8-6)
Ｄ・ブランズ（ドイツ） ○-× Ｗ・トルセンディ, 6-1, 7-6 (10-8)
Ｅ・ガルビス（ラトビア） ○-× Ｇ・フライレ（スペイン）, 6-1, 6-3
Ｆ・フォニュイーニ（イタリア） ○-× Ｋ・ベック（スロバキア）, 6-3, 6-1
今大会、上位シード４選手は１回戦が免除されているため、２回戦から登場する。第１シードにはＦ・ベルダスコ（スペイン）、第２シードにＭ・チリッチ（クロアチア）、第３シードがＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）、第４シードにＭ・グラノジェルス（スペイン）と続く。
今大会の優勝賞金は６万４７００ユーロ。
（2012年7月11日10時49分）
ナダル 3時間超え死闘制し16強 
