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女子テニスツアーのユニセフ・オープン女子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、賞金総額22万ドル、芝)は19日、シングルス2回戦残り4試合が行われ、F・スキアボーネ(イタリア)がI・C・ベグ(ルーマニア)と対戦し、ベグに握られた8本ものマッチポイントを切り抜け、6-2, 2-6, 7-6 (10-8)のフルセットで勝利しベスト8進出を決めた。
世界ランク26位のスキアボーネは、第1セットで2度のブレークに成功し先取。しかし第2セットでは逆に、同63位のベグに2度のブレークを許して試合を振り出しに戻されてしまう。
勝敗を決める第3セットは、両者2度ずつのブレークを奪い合いタイブレークへともつれた。そのタイブレークでベグが一気に6ポイントを連取、6-0とリードしマッチポイントを握った。しかし、そこからスキアボーネの反撃が始まる。
崖っぷちに立たされたスキアボーネは、そこから6ポイントを連取し6-6へと追いつく。さらにベグにポイントを奪われ7度目のマッチポイントを握られ、再びしのぐも7-8と8回目のマッチポイントまで握られてしまう。しかし、諦めなかったスキアボーネは、そこから3ポイントを連取し2時間23分の大逆転で準々決勝へ駒を進めた。
「タイブレークを始める時は、自分自身に“フランチェスカ、集中して最初の6、7ポイント中2、3ポイントは取るのよ”って言い聞かせていたのです。まさか6-0になるとは。そこでコートチェンジになり、プレーにそれほどの違いはないと自分を奮い立たせ、そのまま積極的にプレーを続けたのです。何が起きるか分からないとも思っていました。そして、勝利しました。」
準々決勝でスキアボーネは元世界ランク1位で怪我から復帰したK・クレイステルス(ベルギー)と対戦する。
これまで11度の対戦でクレイステルスから1セットも奪ったことがないスキアボーネは「彼女と対戦できて嬉しいです。お互いにとって、グランドスラムの前にハイレベルな試合をするとともに、グラスコートでもっと試合をする良い機会です。」と、意気込みを語った。
その他の試合では、前年度チャンピオンである第6シードのR・ビンチ(イタリア)がM・ニクルスク(ルーマニア), 6-3, 6-7 (4-7), 6-0で倒しベスト8に名を連ねた。
ビンチは第1セットを先取すると第2セットはタイブレークの接戦の末に奪い返されてしまう。しかし勝敗を決める第3セットでは、一気に集中を増したビンチが1ゲームもニクルスクに与えず1時間55分で勝利を決めた。
そのビンチは「今日の試合はとても厳しいものでした。それでも特に第1セットの自分のプレーには合格点をあげたいです。芝でのプレーは好きですし、この街も好きです。去年は優勝しているので良い思い出のある場所です。準々決勝へ進出する事が出来て嬉しいです。」と勝利の喜びと共に、自身のプレーにも満足していた。
ビンチは準決勝へ向けて予選を勝ち上がったK・フリッペンス(ベルギー)と準々決勝で対戦する。この日フリッペンスは、同じく予選を勝ち上がったD・ガブリロワを7-5, 7-6 (7-4)のストレートで下しての勝ち上がり。
残りの試合では、S・アービッドソン(スウェーデン)が予選勝者のA・ルス(オランダ)を6-4, 6-1のストレートで倒し、今シーズン3度目となるベスト8進出を決めた。今季2度目の優勝へ向けてアービッドソンは予選勝者のU・ラドワンスカ(ポーランド)と準々決勝を行う。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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