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女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額/63万7000ドル、クレー)は金曜日に準決勝を行い、第1シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)が第8シードのK・カネピ(エストニア)を7-6 (10-8), 6-3のストレートで下し、決勝へと駒を進めた。
ストレート勝ちを収めたラドワンスカだったが、第1セットは大苦戦だった。カネピは強力なサーブとストロークでラドワンスカのサービスを2度ブレークし、5-1と大きくリードする。
しかし粘りを身上とするラドワンスカはそこからギアを上げ、次の6ゲームのうち5ゲームを奪う猛攻で試合をタイブレークへと持ちこむ。
タイブレークでもカネピがリードし、2本のマッチポイントを奪うが、再びラドワンスカは驚異的な粘りをみせ、マッチポイントを跳ね返すと、そのまま第1セットを7-6で先取する。
ラドワンスカは第2セットでも0-2とリードされてしまうが、またもや逆転に成功、このセットを6-3で奪うと、そのまま試合に終止符を打った。
試合後、ラドワンスカは「彼女(カネピ)は試合開始当初、絶好調でした。私のミスもあり、いつの間にか第1セットは1-5となっていました。彼女はサーブが好調で、そこからの逆転は容易なものではありませんでした。しかしクレーコートであることもあり、逆転は可能と考えていました」と振り返った。
これでラドワンスカは今季35勝目を決めた。この数字は世界女王V・アザレンカ(ベラルーシ)と並んで今季最多。
決勝でWTAツアー10勝目を狙うラドワンスカは、これまで決勝に11度進んでおり、9勝している。また最近の5度の決勝進出はすべてプレミアレベルの大会で、いずれも優勝している。
現在、過去最高の世界ランク3位につけているラドワンスカは「明日は何が何でも優勝したいと思います」と話している。
一方、ドローの他の山ではS・ハレプ(ルーマニア)がS・アービッドソン(スウェーデン)を6-4, 6-3で下し、決勝進出を決めた。
第1セットのハレプは3-4から3ゲーム連取し、このセットを6-4で先取する。第2セットでも1-3とリードされてしまうが、そこから5ゲーム連取の猛攻で同セットを6-3で奪い、うれしい決勝進出を決めた。
試合後、ハレプは「プレミア・レベルの大会で決勝に進めて興奮しています。第1セットの3-4の場面で『自分は勝てる』と思い始めました。風が強く、バックハンドも昨日のように好調ではありませんでしたが、全体としてはいいプレーができました。コーチから自分を信じてどのポイントでも集中し、自分のテニスをするように言われていましたが、それが功を奏しました」と話した。
ハレプはツアーで過去2度、いずれもクレーの大会で決勝に進んでいるが、いずれも準優勝に終わっていた。今大会は絶好調で、すでにJ・ヤンコビッチ(セルビア)とD・チブルコワ(スロバキア)というシード勢2人を下している。
ラドワンスカとハレプは過去1度だけ対戦があり、その際はラドワンスカが勝っている。
決勝についてハレプは「タフな試合になると思います。ですが楽しめるようにしたいと思います。前回の対戦は昨年のオーストラリアでのことで、彼女(ラドワンスカ)はすばらしいプレーをしていた一方で、私は試合前に緊張していました。明日はそのときよりはいいプレーをしたいと思います」と展望を述べている。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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