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女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額/63万7000ドル、クレー)は24日にシングルス準々決勝4試合を行い、第8シードのK・カネピ(エストニア)がT・ピロンコバ(ブルガリア)を6-3, 6-1のストレートで下すなど、ベスト4が出揃った。
第1セットは両者序盤で1度ずつのブレークを奪い合い接戦になるかと思われたが、3-3からカネピが2度目のブレークを含む3ゲームを連取して第1セットを先取する。
第2セットに入ると1度もブレークポイントを握らせなかったカネピが、ピロンコバのサービスゲームを4回中3回もブレークに成功し、1時間21分のストレートで勝利を物にし、準決勝進出を決めた。
「とても不思議な試合でした。お互いチャンスがありました。スコア以上に厳しい試合でした。ベースラインから積極的なプレーをするように心掛けて、必要な場面では良いショットを打つ事ができましたし、大切なところではミスもしませんでした。」とカネピは試合を振り返った。
今季開幕戦のブリスベン大会で優勝し、約1ヶ月前のエストリル大会で今季2度目の優勝を飾っているカネピは、準決勝で第1シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と対戦する。これまで3度の対戦はいずれもストレートでラドワンスカに軍配が上がっているものの、いずれもハードコートで行われており、今回は初めてクレーでの対戦となる。
それに対しカネピは「自分は子供の頃からクレーで育ちました。だからクレーでプレーするのはいつも大好きなのです。ポイントを取るために十分時間を持つ事が出来るところが好きでなのです。彼女(ラドワンスカ)はとても良い選手でこれまでも何度か対戦しています。ただ良いプレーをするように心掛けて、チャンスが訪れたらそれを生かすまでです。」と、クレーでのラドワンスカとの対戦を楽しみにしていた。
そのラドワンスカはこの日の準々決勝で、地元から主催者推薦で出場で若干18歳のA・バンアーツバンクと対戦したが、6-2, 6-1で一蹴しバンアーツバンクの快進撃をストップさせた。
ラドワンスカは第1セット、1度ブレークをバンアーツバンクに許したものの、3度のブレークに成功し先取。第2セットでラドワンスカは、6回握られたブレークポイント全てを退けると、2度のブレークをバンアーツバンクから奪いわずか70分の快勝で退け、今季7度目のベスト4入りを果たした。
25日に行われるもう1つの準決勝では、S・ハレプ(ルーマニア)とS・アービッドソン(スウェーデン)が対戦する。この日の準々決勝でハレプは、第4シードのD・チブルコワ(スロバキア)を0-6, 6-4, 6-3の逆転で、アービッドソンは予選を勝ち上がったU・ラドワンスカ(ポーランド)を7-5, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
ハレプはその試合、第1セットは全く自身のプレーが出来ず1ゲームも奪えないまま、わずか25分でチブルコワに先取されてしまう。しかし第2セットに入り徐々にリズムを掴み始めたハレプは、2度のブレークを許したものの、3度のブレークを奪い返しセットオールへと追い付いた。
勝敗を決める第3セットで更に勢いを増したハレプは、2度のブレークを許したものの、チブルコワのサーブでは42%の確率でしかポイントを許さず、4度のブレークに成功し、2時間3分の大逆転で勝利を掴んだ。
アービッドソンはこの日、第1シードのアグニエシュカ・ラドワンスカの妹で予選を勝ち上がったウルシュラ・ラドワンスカと準々決勝を行った。第1セットでは両者3度のブレークを奪い合うブレーク合戦となったが、終盤で4度目のブレークに成功したアービッドソンがそのセットを先取した。
第2セットでは1度ブレークを許したアービッドソンだったが、2度のブレークをラドワンスカから奪い、1時間42分のストレートで下し、自身初となるプレミア大会でのベスト4入りを決めた。
「ウルシュラとは何度か対戦しているので、どんなテニスをするかは知っていました。彼女も彼女のお姉さんもとても頭を使ったプレーで、他の選手達とはちょっと違うプレーなのです。深いボールの次に浅いボールを打って来たり、ネットへも出て来ます。とてもリズムが作りずらい相手で、同じボールは2度と打たないのです。」とアービッドソンはラドワンスカとの試合の難しさを語っていた。
28歳のアービッドソンは「こんな大きな大会での準決勝進出に興奮しています。去年もベスト8入りした大会なので良い思い出の中、今年もこの大会へ帰って来れたのです。もう1勝したいですね。」と次の試合へも意欲的な姿勢を見せていた。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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