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男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、賞金総額44万2500ドル、クレー)は10日、シングルス決勝が行われ、主催者推薦で出場のR・スウィーティング(アメリカ)が第6シードの錦織圭(日本)に6-4, 7-6 (7-3)のストレートで勝利、自身初となるツアータイトルと優勝賞金8万650ドルを手に入れた。
「これまでは、終り方が見えてくると、そのことばかりを考えてしまっていました。」とスウィーティング。「今日は結果のことは考えないようにしました。タイブレークでは、目の前の1ポイントに集中しました。」
23歳のスウィーティングは、今シーズン5人目となるツアー初優勝を飾った選手になるとともに、2006年のM・フィッシュ(アメリカ)以来となるワイルドカードからの今大会制覇を成し遂げた。
「初めての決勝というプレッシャーの中、今日のパフォーマンスには満足しています。落ち着いて集中できましたし、過去のプレーにとらわれませんでした。」
2007年にプロに転向しているスウィーティングは、これまでにツアー大会のベスト4にも進出した経験がなかった。しかし、今大会では2回戦で第2シードのS・クエリー(アメリカ)を下すなど活躍を続けていた。そして優勝が決まった瞬間、スウィーティングはその場に倒れこみ喜びを全身で表現した。
この日の試合で錦織は第1セットを失ったものの、5-4で迎えた第2セット第10ゲームで3本のセットポイントのチャンスがあった。しかし、この26ポイントにも及んだゲームをスウィーティングがキープすると、このセットはタイブレークにもつれてしまう。
「あれは良いキープでした。あのゲームで少し勢いに乗れました。」とスウィーティング。「彼はファイターですし、最後のポイントまで止まりません。それに彼の体調はとても良さそうでしたし、僕は少し疲れが出てきましたから、第3セットまで持ち込まれたくありませんでした。」
タイブレークでも接戦が続き、スウィーティングのダブルフォルトで3-3となる。ここから錦織が立て続けに2本のミスを犯すと、スウィーティングがボレーを決めマッチポイント、最後は錦織のフォアがワイドに切れゲームセットとなった。
M・シャラポワ(ロシア)が使用したシューズや、J・マッケンロー(アメリカ)のサイン入りラケット、さらにはR・ナダル(スペイン)が着用したウエアなどのグッズが並ぶオークションサイトで東日本大震災の被災者への義援金を募っている錦織は、第2セット後半で反撃に転じたものの、一歩及ばなかった。
「積極さが足りませんでした。」と錦織。「本当に勝ちたかったのですが、今日の彼は勝利にふさわしいと思います。僕よりも良いプレーをしていました。」
今大会での準優勝で、世界ランキングを49位前後まで上昇させる錦織は、松岡修造(日本)が1992年に記録した46位を目前とした。
昨年の今頃は、肘の怪我のためにランキングが無かった錦織は「もし良いプレーをすれば、ランキングは付いてきます。今日は大変でした。ミスは多かったですし、彼はとても積極的でした。」とコメントを残している。
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