テニスのグランドスラムであるＵＳオープン（アメリカ/ニューヨーク、ハード）は大会４日目の２日、男子シングルスのボトムハーフ２回戦が行われ、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）や第５シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）が３回戦進出を決めた一方、第６シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）と第１１シードのＭ・チリッチ（クロアチア）が敗れ、早くも大会を後にした。
この日のセンターコート第３試合に登場したフェデラーは、Ａ・ベック（ドイツ）に6-3, 6-4, 6-3のストレートで勝利、順当に３回戦進出を果たした。
今大会では去年まで６年連続で決勝進出を果たしているフェデラーは、試合を通して５度のブレークを奪うと、１５本のサービスエースと２９本のウィナーを決めるなど、１時間４１分でベックを下した。
初戦に続きストレート勝ちを収めたフェデラーは「完璧なスタートだよ。月曜日にプレーして、２日間の休養が取れた。今日も肉体的に楽な試合だったし、これで３回戦進出なんて、あらゆる点で満足しているよ。」と、ここまでの勝ち上がり方についてコメントを残した。
今季は全仏オープンで準優勝、ウィンブルドンではベスト８進出とグランドスラムで好成績を残しているソデルリングは、地元勢のＴ・デント（アメリカ）を6-2, 6-2, 6-4のストレートで下し、３回戦進出を決めている。
その一方、Ｒ・ガスケ（フランス）がダビデンコを6-3, 6-4, 6-2で、錦織圭（日本）がチリッチを5-7, 7-6 (8-6), 3-6, 7-6 (7-3), 6-1で下し、３回戦に進出する番狂わせが起きている。
今季の前半を左手首の怪我のために棒に振っていたダビデンコは、怪我の影響から完全には立ち直っておらず、この日の敗戦を理解不能と表現した。「問題が僕の手首にあるのか、それとも頭にあるのか分からないね。」とダビデンコ。
予選３試合を勝ちあがって本戦に出場している錦織は、試合途中で足の痙攣に襲われたものの、４時間５９分のマラソンマッチを制し３回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｊ・メルツァー（オーストリア） (13) ○-× Ｒ・ベランキス（リトアニア）, 6-4, 6-7 (4-7), 6-3, 1-6, 7-5
Ｍ・フィッシュ（アメリカ） (19) ○-× Ｐ・クエバス（ウルグアイ）, 7-5, 6-0, 6-2
Ａ・モンタネス（スペイン） (21) ○-× Ｃ・ボール（オーストラリア）, 6-4, 6-3, 6-1
Ｊ・Ｃ・フェレーロ（スペイン） (22) ○-× Ｒ・メロ（ブラジル）, 6-1, 6-4, 6-4
Ｔ・デ=バッカー（オランダ）r ○-× Ｉ・ドディグ（クロアチア）, 6-7 (4-7), 6-2, 6-3, 3-2, 途中棄権
Ｊ・ブレーク（アメリカ） ○-× Ｐ・ポランスキー（カナダ）, 6-7 (1-7), 6-3, 6-2, 6-4
Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス） ○-× Ｇ・ルファン（フランス）, 7-6 (7-3), 6-4, 6-3
Ａ・クレマン（フランス） ○-× Ｅ・シュワンク（アルゼンチン）, 6-3, 5-5, 途中棄権
この日のナイトセッションでは、第３シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）とＰ・ペッツシュナー（ドイツ）が３回戦進出をかけて対戦する。
今大会の優勝賞金は１７０万ドル。
（2010年9月3日10時53分）
ズベレフ Big3に次ぐクレー記録に到達 
