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ウォズニアキが3年連続で決勝へ◇パイロット・ペン・テニス女子

女子テニスツアーのパイロット・ペン・テニス女子(アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額60万ドル、ハード)は27日、シングルス準決勝2試合が行われ、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)に1-6, 6-3, 7-6 (7-5)の逆転で勝利、今大会では3大会連続となる決勝進出を果たした。

20歳のウォズニアキは、今大会に初出場した2008年から2連覇を達成しており、この日の勝利で今大会での通算成績を負けなしの12勝0敗としている。

この日の試合で最初に主導権を握ったのは元世界ランク3位のデメンティエワ、第1セット序盤でいきなり2度のサービスブレークに成功して勢いに乗ると、第7ゲームでもブレークに成功しセットを先取する。

しかし第2セットに入ると、ウォズニアキが第1ゲームでデメンティエワのサービスゲームをブレークしリードを奪うと、セット終盤でのブレーク合戦を制しセットオールに追いつく。

勝敗の行方がかかる第3セット、最初にブレークに成功したデメンティエワがゲームカウント5-4でサービング・フォー・ザ・マッチのチャンスを迎える。

この時の心境についてウォズニアキは「戦い続けるのよ、と自分に言い聞かせていたわ。彼女が勝つためにはまだ4ポイントも必要なのよって。」と、自分を奮い立たせていたことを明かしている。

これが功を奏したのか、土壇場でブレークバックに成功したウォズニアキは6-5と逆にリードを奪ったものの、3本あったマッチポイントを決めきれず試合はタイブレークへ。タイブレークではデメンティエワが3-0とリードするも、そこからウォズニアキが逆転で勝利、試合時間は2時間35分だった。

先週行われたモントリオール大会で今季3勝目を挙げ、今大会でも快進撃を続けるウォズニアキは、来週から始まるUSオープンで自身初となる第1シードでの出場が決定しているが、そのことについてプレッシャーは感じていないようだ。

「プレッシャーは自分でかけるものですし、自分が相応しくないと本当に思っていない時に感じるもの。本当に自分に相応しいと思っているときは、やるべきことが出来るでしょうし、プレッシャーなんてありません。コートに出て試合をするだけです。」

今大会3連覇に王手をかけたウォズニアキは、N・ペトロワ(ロシア)を決勝で迎え撃つ。ペトロワは、同胞のM・キリレンコ(ロシア)を2-6, 6-2, 6-2の逆転で破り決勝進出を決めている。

第1セットだけで2度のブレークに成功していたキリレンコであったが、ボールを追いかけた時に後背部に痛みを感じていた。第2セットでメディカル・タイムアウトを取ったキリレンコであったが、その後は動くのも辛い時間帯が続いた。

「とても速い動きをすると、さらに痛むようになりました。そうなると体を曲げることも出来なくなりました。治療を受けて少しは良くなりました。試合を続けることに理由はありません。痛みがあったとしても、全力を尽くすだけです。」と語ったキリレンコは、USオープンまでに調子を見守るとの事。

第2セット以降はサーブの調子を取り戻し、キリレンコに1度もブレークを許さなかったペトロワは「彼女が動き辛そうなのが分かりました。だから私は彼女を動かすようにし、サーブを武器としました。彼女のサービスゲームでもプレッシャーをかけるようにして、少しだけ攻撃的なプレーを心がけました。」と、戦術についてコメントしている。

A・イバノビッチ(セルビア)が今大会直前に欠場を表明したため、滑り込みで主催者出場権を手にしていたペトロワは、大会に出場できたことを「素晴らしい贈り物」と表現したペトロワは、2008年以来となるツアー決勝進出となっている。

(2010年8月28日12時48分)

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