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男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップ準々決勝、クロアチアとセルビアの対戦は１１日、リバース・シングルス２試合が行われ、Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）がＭ・チリッチ（クロアチア）に6-3, 6-3, 6-2のストレートで勝利、前日までに２勝１敗としていたセルビアに３勝目をもたらすと共に、同国初となる準決勝進出を果たした。

勝利の瞬間、ジョコビッチはコートに背中から倒れこみ喜びを爆発させると、コートサイドにいるチームメートに歩み寄りハイタッチを交わした。会場を埋め尽くしたクロアチアのサポーター達は、その光景を拍手しながら見守っていた。

シングルスで２勝し、母国セルビアの準決勝進出の立役者となったジョコビッチは「この試合が始まる前まで、とても大きな責任が僕の背中にかかっていたんだ。だけど今は、勝てたことですっかり解放された気分さ。デ杯で多くの成功を収めてきた国から、とても厳しい状況の中で勝てたんだよ。」と、勝利の喜びを語った。

序盤から試合のペースを握ったジョコビッチは、これまでの２日間で熱狂的な応援を繰り広げてきたクロアチアサポーターからの妨害も気にすることなく２セットを連取すると、第３セットでも試合を支配しチリッチに反撃のチャンスを与えなかった。

消化試合となった第５試合では、Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）がＡ・ベイチに6-2, 7-6 (7-5)のストレートで勝利、この結果、最終成績はセルビアの４勝１敗で終えることとなった。