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インド人女性として女子テニス界にセンセーションを巻き起こしたＳ・ミルザ（インド）は、今年５月下旬に経営学者ソーラブ・ミルザ氏と婚約したが、彼女との結婚を希望する男子学生と、婚約を解消しないと自殺すると彼女を脅した別の学生もストーキングの罪で逮捕される事件が起きた。

アジェイ・シン・ヤダフ容疑者はミルザへの気持ちを伝えるために、彼女の自宅へ侵入しようとして木曜日に逮捕された。ミルザの自宅のあるインド南部の都市、ハイデラバードに着くと、すぐにシン容疑者は彼女の家へ直行し、彼女との面会を要求。警察から立ち退き命令が出たがそれを拒否したことで、その場で取り押さえられた。

その前日には、別の男子学生も逮捕されていた。その学生もミルザの家への侵入を試みて、婚約の儀式をキャンセルしないと自殺すると、ミルザを脅迫していた。

２２歳のミルザは、数年前にインド人女性として初めて世界ランクでトップ４０入りを果たした先駆者。現在は同８６位とランキングを下げている彼女だが、ツアーデビューしてから度重なる試練が彼女を襲っていた。

イスラム教徒である彼女は、祖国インドの厳格なイスラム教支持者から、女性が人前で短いスカートやノースリーブのシャツを着てテニスをしていることを非難された。イスラム教では女性が肌を露出することを禁じているからだ。

数年前にＳ・ペア（イスラエル）とダブルスを組んで試合へ出場した時も、ユダヤ教徒のペアとダブルスを組んだことに、イスラム教徒達から多くの反感を買い、非難を浴びせられていた。