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(イギリス、ノッティンガム)
ウィンブルドン前哨戦のノッティンガム・オープン(賞金総額47万3千ドル)は土曜日に決勝を行い、ビッグサーブで知られるI・カルロビッチ(クロアチア)が第8シードのA・クレマン(フランス)に3-6, 6-4, 6-4で逆転勝ちし、見事2勝目を獲得した。
準決勝では第1シードのR・ガスケ(フランス)を下したカルロビッチは、足きりスレスレのランキング今大会に出場してきた。カルロビッチは「正直に言うと、優勝できるとは思っていなかった。今大会では数試合できればよかった。ドローに入ったのもランキングぎりぎりだったしね。」と大会を振り返った。「昨年は6か月間怪我に悩まされ、オフシーズンの準備も万端ではなかった。でもこれまでのところ、テニス人生で最高のシーズンだね。」
試合後カルロビッチは緊張していたことを打ち明けた。「第1セットはちょっとナーバスになっていた。簡単なボレーを何本かミスしてしまった。でもその後はリラックスして、集中できた。それで優勝できたと思う。決勝、そしてこの1週間、いいプレーができた。最後には結局誰かが優勝しなくてはならないしね。」
決勝では、世界ランク38位のクレマンが第4ゲームで、カルロビッチのバックハンドボレーのミスからサービスブレークを奪って第1セット先取した。カルロビッチは正確なパッシングショットで第2セットの第10ゲームをブレークし、試合をタイに戻した。
第3セットは、カルロビッチが第5ゲームのクレマンのサービスをブレークして先行。また、金曜日に2試合こなしたクレマンに徐々に疲労の色が出始め、2本のマッチポイントをしのいだものの、最後はカルロビッチのバックハンドがネットイン、バランスを崩したクレマンのショットがアウトした。
先週のバーミンガムの大会ではカルロビッチを倒していたクレマンは、今大会は別人のようだったと話した。「第2セットで彼(カルロビッチ)のサービスをブレークするチャンスがあった。けど、彼は先週よりもいいプレーをしていたことは確かだよ。今日のカルロビッチはウィナーも多かったし、ストロークもよかった。パッシングショットも決まっていたし、一方僕は昨日ほどサービスはよくなかった。タフだったね。」
ビッグサーバーのカルロビッチはサーブが好調で、サービスエースのうち1本は時速153マイル(246キロ)を記録した。この数字は、A・ロディック(アメリカ)が持つ世界記録にわずか2マイル足りないだけのものだった。カルロビッチはウィンブルドンの1回戦でベテランで試合巧者のF・サントロ(フランス)と対戦する。
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