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WTAの新しい試みとして、来月行われるロジャーズ・カップとパイロット・ペン・テニスでは、選手がコーチをコートに呼び寄せて指導を受ける時間を実験的に設けることになった。
これによると、各セットにつき1回(コートチェンジの際)、セットの合間にもそれぞれ1回、また相手がメディカル・タイムアウトやトイレ休憩を取っている間にもコーチをコートに呼び寄せて指導を受けることができる。それによって試合進行そのものが遅れることは許されない。
USオープン覇者のS・クズネツォワ(ロシア)も、「これは選手にとってもファンにとっても面白い試み。きっとファンはこれを見て喜ぶと思うわ。選手としてもどうなるか、とても楽しみにしている。」と、歓迎ムード。
これまでは、例えばトイレ休憩を取って試合の流れを変えるような「戦術」も見られたが、今後はこれも要注意となるようだ。先日のウィンブルドン準決勝A・モレスモ(フランス)対M・シャラポワ(ロシア)の一戦で、第2セットを落としたモレスモはトイレ休憩を取り、その後リズムを取り戻して勝利に漕ぎ着けたが、もしその休憩の間にシャラポワがお父さんのユーリ・シャラポフから指導を受けることができたとしたら、どのような選択をしていただろうか。
今週から復帰をかけて登場したS・ウィリアムズ(アメリカ)、そしてその姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)は、両親であるリチャード・ウィリアムズとオラシーン・プライスの二人をコーチとしているが、二人がそろって出場した場合、どちらのコーチを選ぶのかなど、この企画に関しては早くもいろいろな憶測が飛び交っている。
尚、試合中に指導を受けるコーチは、事前に申し出る必要があるが、誰を任命するかは選手の自由。ウィリアムズ姉妹の場合、例えばセリーナはヴィーナスをコーチとして任命することもできる。例えば、あくまでも制度上の話だが、今週セリーナと対戦するA・ミスキナ(ロシア)などは、大のテニスファンでも知られるエリツィン元大統領を任命することすら出来る。
デビスカップやフェドカップではコーチが常にチームを指導し盛り上げ、それがまた一つの見ものになっていた。
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