女子テニス協会のWTAは11日に公式サイトを更新し、不妊治療を行った選手が復帰する際にスペシャルランキング(出産や負傷などによる長期離脱選手の救済制度)を利用できるルールを新たに設定したと発表した。
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今回の新ルールは、シングルスもしくはダブルスにおいて世界ランキング1位から750位の選手で、卵子凍結などの不妊治療により少なくとも10週間連続で競技に参加できない選手が、スペシャルランキングを利用しWTA500・WTA250・WTA125の大会のうち3大会に出場できるというもの。
WTAはすでに今年、有給での産休制度や、不妊治療への助成金制度など、選手の出産支援に対する改革を実施しており、今回の新たなルールはこの改革をさらに拡充するものとなる。
WTAのCEOであるポーシャ・アーチャー氏は発表に際し「プロアスリートはキャリアに集中するか、家庭を持つかというジレンマに陥ることがあることを理解している。WTAの選手たちがキャリアと家庭という選択をうまく両立できるよう、私たちは全力でサポートしていく。選手たちから、不妊治療という選択肢は家族の目標とキャリアへの野心のバランスを取るための積極的な方法であると聞き、この新たな措置と不妊治療への助成金が相まって、選手たちが能力を最大限に発揮し、希望する時期に親になれることに貢献できることを大変嬉しく思う」とコメントしている。
女子テニスでは現在も世界ランク13位のE・スビトリナ(ウクライナ)、同36位のB・ベンチッチ(スイス)、同52位の大坂なおみ、同75位のV・アザレンカなど、出産から復帰した選手が多く活躍している。
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