世界284位 石井さやか 金星逃す

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石井さやか(2023年)
画像提供:tennis365.net

女子テニスのテニス・イン・ザ・ランド(アメリカ/クリーブランド、ハード、WTA250)は日本時間21日(現地20日)、シングルス1回戦が行われ、予選勝者で世界ランク284位の石井さやかは第3シードのK・シニアコバ(チェコ)に7-6 (7-5), 3-6, 6-7 (5-7)の逆転で惜しくも敗れ初戦敗退となり、ツアー初白星とはならなかった。

元プロ野球選手の石井琢朗氏を父に持つ18歳の石井は昨年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ジュニアで単複4強入りするなどジュニア大会で結果を残すと、昨年3月にプロに転向。今シーズンはマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)の予選ワイルドカード(主催者推薦)を与えられるなど注目されていた。

今大会には予選から出場すると、2試合に勝利しツアー大会初の本戦入りを果たした。

本戦1回戦で対戦することになったシニアコバは、世界ランク36位でシングルスではツアー5度の優勝を誇る。さらにダブルスでは世界ランク1位を経験しており、四大大会9度の優勝を含む27勝と、東京オリンピック(日本/東京、有明テニスの森、ハード)の女子ダブルス、パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)の混合ダブルスで金メダル獲得の実績がある。

そのシニアコバに対し石井は1回戦で堂々のプレーを披露。第1セットでは2度ずつブレークを奪い合い突入したタイブレークを制し先行する。

第2セットはシニアコバに反撃を許し1セットオールに追いつかれたものの、ファイナルセットでは先に2度のブレークに成功しゲームカウント5-1と勝利目前に迫る。第7ゲームで1度のブレークバックを許した石井だったが、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでは3度のマッチポイントを握る。

しかし、これをシニアコバにしのがれた石井は再びブレークバックを許し追いつかれ、最後はタイブレークの末に力尽きた。

石井にとっては第3シード相手に金星を逃し悔しい逆転負けとなった。

一方、崖っぷちから底力をみせ勝利をしたシニアコバは2回戦で世界ランク80位のJ・ブザス・マネイロ(スペイン)と対戦する。ブザス・マネイロは1回戦で同78位のワン・ヤファン(中国)を下しての勝ち上がり。

同日には世界ランク63位の内島萌夏も1回戦に臨んだが、第6シードのP・スターンズ(アメリカ)に0-6, 6-1, 1-6のフルセットで敗れている。

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