シナー 3時間死闘「直感でプレー」

ゲッティイメージズ
(左から)ズベレフとシナー
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は日本時間19日(現地18日)、シングルス準決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)を7-6 (11-9), 5-7, 7-6 (7-4)の3時間7分に及ぶ死闘の末にフルセットで破り、初の決勝進出を果たした。シナーは試合後「直感でプレーした」とコメントした。

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今大会は上位8シードが1回戦免除のため2回戦からの登場となったシナー。2回戦ではA・ミケルセン(アメリカ)を下し3回戦に進出。3回戦はJ・トンプソン(オーストラリア)の棄権により不戦勝で8強入りすると、準々決勝では第6シードのA・ルブレフを退け準決勝に駒を進めた。

第3シードのズベレフとの顔合わせとなった準決勝の第1セット、序盤からストローク戦となるなか、互いに1度ずつブレークを奪いタイブレークへ。このタイブレークを接戦の末にシナーが取り切り先行した。

第2セットも競った展開となるなか、シナーは終盤でこのセット2度目のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。

ファイナルセット、シナーが6本、ズベレフは5本のサービスエースを記録。互いに1度もブレークポイントを相手に握らせないプレーを見せ、この試合2度目のタイブレークに突入。ここで2度のミニブレークに成功したシナーが6-3と2度のマッチポイントを握ると、1本ズベレフにミニブレークを返されるも、2度目のマッチポイントを決め切り、同大会初の決勝進出を果たした。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトに試合後のシナーのコメントを掲載している。

「時には直感でプレーしなくてはならないことがある。そして、今日はそれが僕の強みだったと思う。特に3時間以上プレーすると浮き沈みがある。両者にとって良い試合だったと思う。彼(ズベレフ)のサーブはとても良かった。(勝利できて)とても誇りに思うよ」

勝利したシナーは決勝で、キャリア15勝目をかけ世界ランク27位のF・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。ティアフォーは準決勝で第15シードのH・ルーネ(デンマーク)を下しての勝ち上がり。

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