「プロとしての私をも殺そうと」

ゲッティイメージズ
欠場続くシモーナ・ハレプ(2022年)
画像提供:ゲッティイメージズ

女子テニスで世界ランク34位のS・ハレプ(ルーマニア)は24日にSNSを更新。昨年10月からドーピング検査陽性反応の処分によりツアーに出場できておらず、法廷によって判決される機会がまたしても延期になったことを明かし、怒りを露わにした。

>>ハレプが声明、約7カ月間欠場が続く現状を吐露<<

テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は昨年10月21日、グランドスラム2勝を含むツアー通算24勝を誇る元世界ランク1位のハレプがドーピング検査で陽性反応を示したため、暫定的な出場停止処分が科されたことを発表。ITIAは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)時に採取されたハレプのサンプルから、使用が禁止されているロキサデュスタットが検出されたとした。

>>ハレプから禁止成分ロキサデュスタットが検出された理由と経緯<<

その後、ハレプは法廷でのヒアリングを求めていたが1回目、2回目は延期に。約7ヵ月間、試合に参加できていない状態が続いているが、今回3回目も延期となり、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)やウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の欠場も余儀なくされた。

「またしても今夜、私は打ちのめされた。ITF(ITIA)は私の審理を1ヶ月後に延期した。これで3度目になる。私は昨年10月から審査を待っている。12月に専門家のおかげで、ようやく私が使っていたサプリメントに混入が発覚し、それがドーピング陽性の原因であることを証明することができた」

「私はアンチ・ドーピングの規則にあるように迅速な審理を求めた。これは私の権利であり、規則に書かれている。でも、残念ながら、ITF(ITIA)は私の審理を3回延期した。これにより全豪オープンに続き全仏オープン、ウィンブルドンを欠場することになった。もちろん、ポイントやランキングも失うことになる」

「彼らは私の評判だけでなく、プロ選手としての私をも殺そうとしている。私は審理を受ける権利があるけどITF(ITIA)はルールを軽視している。この行為は私にとってあまりにも無礼であり、もう言葉がない」

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(2023年5月25日10時19分)
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