「痛みと付き合っていく」と告白

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デビスカップファイナルズでのチョリッチ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスの国別対抗戦デビスカップファイナルズ(スペイン/マラガ、室内ハード)にクロアチア代表として出場している世界ランク26位のB・チョリッチ(クロアチア)のインタビューが同大会公式サイトに掲載。昨年5月に行った右肩の手術について、痛みが現在も続いていることを明かし「うまく付き合っていくだけなんだ」と語った。

デビスカップファイナルズはグループステージを勝ち抜いた8チームが争うトーナメント形式の大会で、22日から27日にかけて開催。第1・第2試合はシングルス、第3試合はダブルスが行われ、クロアチアは23日にスペインを2勝0敗で下し4強入りした。

チョリッチはこの一戦でシングルス第1試合に登場。世界ランク21位のR・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-4, 7-6 (7-4)のストレートで破り、母国の勝利に貢献した。

26歳のチョリッチは昨年3月以降、肩の痛みによりツアーを離脱すると5月に同箇所の手術を報告。その後リハビリを行い今年3月に復帰を果たした。世界ランクは160位台に一時落ち込んだものの、チャレンジャー大会などで優勝を飾って調子を取り戻し、8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)では「ATPマスターズ1000」初優勝を果たした。

「けがをしたときは、試合前の緊張感が好きだったからそれが恋しくなったよ。最近もパリ・オープンのあと数日オフがあったけど、アドレナリンと試合が必要だと感じてトレーニングをしていたんだ。もし、何日か休みがあったらまたテニスをしたいし、試合もしたい。あの緊張感を味わいたいんだ。緊張はどのように表れるんだろうね?何度もトイレに行きたくなるし、お腹も変な感じになる。この感覚は説明できないよ」

「やっぱりテニスが好きなんだ。5週連続で大会に出るとなると好きじゃなくなるときもあるけど、基本的には好きだ。この感覚を味わうことが、僕がテニスをする大きな理由のひとつなんだ」

「肩については、完全に痛みがないわけではないんだ。でも、こうなることは分かっていたしそれでいいと思っている。プレーで悪化させることはできないから、あとは自分が痛みとうまく付き合っていくだけだね。これ以上悪化させられないと頭でわかっているからこそ、それが大事なんだ。その上で、痛みとうまく付き合っていくしかない。もちろん、いい日もあればそうでない日もある。そうでない日は冷静でいなければならならい」

「いつもの日課を変えなければならず、おそらく30分は肩の治療をしていると思う。でも、それは僕が受け入れて決めてきたこと。正直なところ、今は何も考えていない。ただジムに行って、ハードワークするだけだ」

クロアチア2018年に続き通算3度目の大会制覇を狙っており、25日の準決勝ではオーストラリアと顔を合わせる。

デビスカップファイナルズ準々決勝の結果と準決勝の組み合わせは以下の通り。

【準々決勝結果】
イタリア 2-1 アメリカ
ドイツ 1-2 カナダ
オーストラリア 2-0 オランダ
クロアチア 2-0 スペイン

【準決勝組み合わせ】
イタリア vs カナダ
オーストラリア vs クロアチア




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(2022年11月25日15時43分)
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