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Vol.22 トスは前に上げすぎてはいけない!

トスアップ位置の目安とは
実際はベースライン上付近、しかし気持ちのうえでは後ろか左

より簡単になる3つの動作
  • 身体を反らせる(筋力と相談しながら)
  • 下から上へのスウィング(リストの脱力)
  • 左から右へのスウィング(右利きの場合)
トスアップを前に上げすぎない。ここでは、その目的や効果についてもう少し踏み込んでみる。トスを前にしないことで、どんな動作がより楽になったり簡単になり、それがセカンドサーブの安定につながるのかを考えてみたい。

前のページでは、セカンドサーブのトスアップはあまり前に上げないのが、今の主流だと述べた。そのほうが威力を確保できるし、バランスも崩れにくく、またスピンサーブが打ちやすいからだ。

ここでは、その目的や効果についてもう少し踏み込んでみる。トスを前にしないことで、どんな動作がより楽になったり簡単になり、それがセカンドサーブの安定につながるのかを考えてみたい。

スピンサーブに不可欠な動作とは

スピンサーブで大切な動作とは以下の3点だといわれている【すべて右利きを想定。またとくに指定がない限り、ここでいう左(側)とはアドサイド方向のこと、右(側)はデュースサイド方向】。

 ●身体の弓なり
   身体の弓なりとは、文字どおり、身体を反らすこと。もちろん反らすだけでは不十分で、それを戻すことが前提。つまり自分の筋力と相談し、限界を超えない範囲で身体を反らすことが必要となってくる。

 ●ラケットダウン
   ラケットダウンとは、ようは下から上へのスウィングのための助走のこと。テイクバック時から力みを抜きリストを脱力状態にして、いかにヘッドを下に落とすことができるかがポイント。その助走距離が長いほど良い。

 ●左から右へのスウィング
   左から右へのスウィングとは、アドサイドからデュースサイド方向へのスウィングのこと。純粋に真横に振るわけではないにせよ、少なくとも要素としては「後ろから前」以上に強い。サーブ時には、その点は強く意識すべきだ。

いずれにせよ、この3つの動作を実践すれば速いスウィング・スピードがなくても、縦回転をかけることができるとされている。つまり確率の高いセカンドサーブを打つことが可能になるわけだ。

左へのトスも選択肢のひとつ

話をトスアップに戻すと、こうした一連の動作を流れの中で、比較的楽に行なえるのが、前に上げないトス、極論すれば後ろめのトスなのだ。

もちろん後ろといっても、それはあくまでもファーストと比べて、あるいは意識の中でという意味。実際のトスアップの位置はベースライン上付近だと思われるが、それも目安にすぎない。前述したとおり、トスアップは、個性やスタンスとも関わってくるので、「ここ」と具体的に特定するのはむずかしい。

ただ、後ろめにするだけではなくて、より左に上げると、前述の「左から右へのスウィング」が強まることになる。もちろん身体の弓なり具合が強まるので、それは筋力との相談となる。しかし確実に身体の反りを戻すことができるならば、左へのトスアップも選択肢のひとつといえる。

次のページからは、こうした3つの動作との関連性を交えながら、スタンス別にセカンドサーブのより良い打ち方、そのコツを紹介していこう。

一度ヘッドを落としたあと、左から右へのスウィングを行なうヘンマン

一度ヘッドを落としたあと、左から右へのスウィングを行なうヘンマン

左から右へのスウィングを行なうヘンマン
真横とはいえないにせよ、ベースラインとわずかにクロスした程度のヘンマンのスウィング。左から右への要素が強いセカンドサーブならではのフォーム
左下から右上へスウィングするロディックのサーブ
本文ではわかりやすくするために、スウィングを「左から右」と「上から下」とに分けて述べた。しかし実際はもちろんそれらは複合的。このロディックの連続でもわかるように、「左下から右上」というのが現実だ
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(テニスジャーナル 2005年1月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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