パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は7月31日、テニス競技の女子シングルス準々決勝が行われ、第6シードの
ジェン・チンウェン(中国)が元世界ランク1位の
A・ケルバー(ドイツ)を6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (8-6)の逆転で破り、オリンピック初出場でベスト4進出を果たした。中国人女子選手でテニスシングルス4強入りは2008年の北京オリンピック(中国/北京、ハード)で
リー・ナ(中国)が記録して以来 史上2人目となる。
>>ルブレフらシティOP組合せ<<>>【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー<<世界ランク7位で21歳のジェンは今大会、1回戦で世界ランク91位の
S・エラーニ(イタリア)、2回戦で同103位の
A・ルス(オランダ)、3回戦で第11シードの
E・ナヴァッロ(アメリカ)を下して8強入り。
準々決勝、ジェンは第1セットをタイブレークの末に落としたものの、第2セットでは2度のブレークに成功しセットカウント1-1に追いつく。ファイナルセットでは先にブレークを許したが、その後追いつきタイブレークへ。タイブレークでは3度のミニブレークに成功し先行。4度目のマッチポイントを決め切り3時間7分で熱戦を制した。
昨年9月のアジア競技大会(中国)で金メダルを獲得しているジェンは国を代表して戦う意義を語った。女子テニス協会のWTA公式サイトにコメントが掲載されている。
「この瞬間をずっと待ち望んでいた。オリンピックは、子どもの頃からの夢のひとつだったの。中国のために、何か素晴らしいことができればと本当に思っている。私はプレッシャーが大好きなの。このプレッシャーを感じられるのはテニスだけ。大きな大会で優勝したときは、もっとうれしい気持ちになる。チャンピオンになるのはとても難しいことだから。私は死ぬまで戦うと思う。もし体を壊さなければならないとしても、4年に1度のことだから、そうするつもり。オリンピックのためにすべてを捧げるわ」
ジェンは準決勝で第1シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。
一方、敗れた36歳のケルバーは今大会をもって現役を引退することを明かしており、この敗戦によりキャリアが終了。これまで、四大大会3勝を含む14個のツアータイトルを獲得し、2016年9月には世界ランク1位に上り詰めた。オリンピックでは2016年のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得し、2023年2月には出産も経験した。
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