tennis365.netは14日、男子テニスで世界ランク350位の
錦織圭にインタビューを行った。
>>【動画】錦織がジュニアを指導「海外は弱肉強食」<<33歳の錦織は今年7月に行われたアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)で8強入りしたものの、同大会で左ひざを負傷。その後、欠場が続くと木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)の出場も見送り、ジャパンオープン以降の日本での大会参戦もかなわなかった。
現在は拠点であるフロリダに戻り、復帰に向けて練習しているが、約1週間にわたりジュニア選手の指導にあたっていたことを明かした。ユニクロのグローバルブランドアンバサダーを務めている錦織は10名のジュニア選手のストロークやサーブなどを指導。海外合宿を通じ将来のトップ選手育成に向け経験を伝えた。
その合宿中に日本のメディアの取材に応じた錦織はジュニア選手を指導することや自身の復帰に言及している。
Q.2回目となった今年の感想や印象は?
A.2年連続で来てくれる子もいたり、去年からプレーの質だったり体も大きくなって打てるショットも増えてきたりという変化が見れたことも良かったです。こういう新しい選手のいいところ悪いところ、可能性のある選手たちを間近で見ることができて良かったです。ちょっと短い時間なのでなかなかこう何かを変えるとか指摘するっていうことは難しかったですけど、純粋に彼らの上手いプレー見れたことはすごい楽しかったです。
Q.自身のジュニア時代と比べて
A.僕は13できたんですけど、13の頃はこんな感じだったなと思い出すこともあったり、海外が初めてっていう経験とかも最初だからあると思います。僕が来た時はめちゃめちゃ怖さもありましたし、英語も喋れない怖い思い出もありますけど、なんかそういうことを小さい頃から経験できるのはいいことかなと思います。
Q.ジュニア時代から海外に出る意義について
A.僕の意見としては、やっぱり海外に若い頃から出てほしいなっていう気持ちがあります。僕も13できて、やっぱアメリカとか海外に来たからこそ得れる経験だったり、日本人の選手と練習してるだけでは味わえないと思います。海外に出ることで経験できるものがあるので必須というか、必要な経験を子どもたちにしてもらえてるなっていうのは感じます。
Q.ジュニア時代に海外で経験して良かったこと
A.アメリカに来て、アメリカのいいところでもあり悪いというかちょっと日本とは違うところが弱肉強食、実力主義みたいなところがあります。僕はこっちに来て、活躍すればコーチもトレーナーとかも見てくれるし、でも練習頑張ってなかったり結果が出てこなかったり、怠けてたりするとコーチとか見向きもしてくれなくなってくるので、そういうところで揉まれて育ったので気持ちはかなり強くなったのかなと思います。自分は結構小さくて内気な性格だったので、それでもテニスコートに入ったら自分を出すっていうことができてたのか、そういう面で海外に来て気持ちが強くなったなっていうのは感じました。
Q.将来の自身のコーチとしての姿は想像できたか
A.あんまり強くは思ってはないですけど、でもこうやってジュニアの、特に上手い選手たちを見るのは楽しいですし、将来性が明るい子たちを間近で見てるのはすごく楽しい経験ではあるので、自分としては楽しませてもらってるっていう所はあるかなと思います。まだコーチをしたいとかはあんまり思わないですけど、ちょっとこうコメントしたりというのは楽しんでやってます。
Q.自身が13歳に戻れるとしたら何をするか
A.1つはやっぱり英語ですかね。週1回1年ぐらい日本で英会話通ってたんですけど、全く意味なかったんじゃないかってぐらい喋れなくて、こっち来た時はそれと、なかなか話しかけられなかったので自分からもうちょっと頑張って勉強して友達ともうちょっと話せてたらなと。英語が3年ぐらいかかったので、ちゃんと理解するまで。次の練習の内容言われても2年目とか結構間違えることも多かったんで、その英語の部分は大きいかなと思います。
Q.自身のジュニア時代と今のジュニアの違い
A.違うというか、逆に同じだなと思ったのは僕もジュニア時代は試合に負けると毎試合号泣するぐらい悔しくてっていうのは多かったんですけど、結構子どもたちの悩みを聞いてるとそういう選手も多くて。緊張するからどうしたらいいんですか、みたいなのも結構多かったので、それがやっぱりこう大人になってくるとだんだん考え方も分かってきて、慣れてきてるのもありますし、そこをうまく処理できるようになります。やっぱり子どもの頃は悔しさだけが勝ったりもするので、そこの取り組み方っていうのは僕ももうちょっと子どもの頃から考え方を変えておけばよかったなと思ったりはしました。
Q.今の身体の状態は?(14日時点)
A.あんまり変わりはないですね。まだちょっと先が見えない中ではあります。
Q.現在テニスはどのくらいできているか
A.動かず打ったりは結構できてて、サーブとかができてる状況です。ポイントまではまだいってない感じです。
Q.海外でジュニアから戦っていて、逆に日本人だからこと通用したこと
A.昔からそうだったんですけど、なるべく自分の武器である足を使おうっていう風には思ってます。多分僕がパワー系ではなかったので、いろんなショットを使いながらドロップショットとかもよく使ってましたし、どっちかというとパワーよりは想像力でプレーしてたような感じはしますね。
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