テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は16日、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)と第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)の男子シングルス決勝が行われる。20歳のアルカラスを15歳のころから指導する元世界ランク1位の
J・C・フェレーロ(スペイン)のインタビューが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載されている。
>>アルカラスvsジョコビッチ 1ポイント速報<<>>ウィンブルドン男子シングルス 組合わせ<<アルカラスが16歳のときに行ったインタビューで「もし誰かと比べるならN・ジョコビッチかおそらく
R・フェデラー(スイス)だろう。彼らはベースライン上から攻撃的にいき、ネットプレーでポイントを取ることができる」と語っていたフェレーロ。当時は上位選手との対戦はなかったが、たった数年で著しい成長を遂げ、世界ランク1位として君臨している。
フェレーロは15日にATPのインタビューに応え、アルカラスのウィンブルドン初制覇に向けた思いを話している。
「(決勝の前日だからといって)新しいルーティンを作る必要はない。今日は、リラックスした1日になるだろう。少しジムを休んで、明日のためにフレッシュにしておくんだ。それが僕らの仕事になる。でも、昨日彼には周りの人から決勝のことを言われないようにするようアドバイスしたんだ。そしてもちろん、プレーを楽しみ、試合のために死力を尽くして戦うようにとね」
「彼(アルカラス)はすでに巨人だが、そこからさらにビッグな選手にならなければ勝つことは不可能だ。スタッツやデータのことは忘れよう。彼は選手であり、僕らと同じように2本の腕と2本の足を持っている人間だ。歴史や数字のことは忘れて、いい試合をするために100パーセントの力を発揮しなければならない。もし余計な荷物を持っていけば非常に難しくなる。カルロス(アルカラス)は1度彼(ジョコビッチ)に勝っている。どちらも経験しているんだ。3戦目は前の2戦よりも良くなることを願っている」
両者は3度目の顔合わせで1勝1敗。初対戦となった昨年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)準決勝では6-7 (5-7), 7-5, 7-6 (7-5)の逆転でアルカラスが勝利。2度目の対戦となった先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝では6-3, 5-7, 6-1, 6-1でジョコビッチが白星を挙げている。
「結局のところ、何度も対戦しているとリズムに対応できるようになるものなんだ。状況は似ている。ジョコビッチが有利であれば、同時にカルロスにも有利かもしれない。僕らがすべきことは、彼にリラックスして流れるようなプレーをさせること。ウィンブルドンの決勝で最初からリラックスしてプレーできる人はいないのだからね」
「メドベージェフ戦で見せたパフォーマンスは、日曜日を見据えた場合非常に興味深いものだった。相手は違うし、状況も違う。パリでも、彼はとてもいいプレーをしていたように感じたが、最終的には悪い方向に転がってしまった」
「僕は、彼がコート上で直面する可能性のある状況について、より多くのことを話している。彼が決勝のために歩き出すとき、あるいは最もプレッシャーを感じるとき、何を感じるかもね。僕は今のことを考えるのが好きなんだ。メジャーで何勝するかと聞かれたとき、彼にはたくさん勝つチャンスがある。でも、いくつというのは間違いだ。もし彼の体がそれに耐えられるなら、彼はこの大会で偉大なことを成し遂げるチャンスがあるんだ」
男子シングルス決勝はセンターコートの第1試合に組まれ、日本時間16日の22時(現地14時)に開始予定。
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