女子テニスで元世界ランク4位の
伊達公子氏が今月8日に『コートサーフェス研究 砂入り人工芝ではトップテニスプレーヤーは育たない』(東洋館出版社)を出版する。
>>『コートサーフェス研究』東洋館出版社 くわしくはこちら<<同書は長年ツアーで活躍した伊達氏がテニスコートのサーフェスについて調査・研究をまとめた1冊。副題には「砂入り人工芝ではトップテニスプレーヤーは育たない」とあり、現在世界のトップレベルで戦っている
大坂なおみや
錦織圭は幼い頃からハードコートで練習を積んできているものの、日本の現状はまだまだ「砂入り人工芝」が主流で、また国内大会も半数近く砂入り人工芝のコートで行われている、と指摘。
伊達氏自ら、国内のトッププレーヤーやコーチ、テニスクラブ経営者らに大掛かりなアンケート調査を実施し、その調査結果をグラフ化したうえで、世界と日本の環境の違いについて問題提起をしている。テニスのトッププレーヤーを日本で育てるためには、どういった環境が必要かを考えさせられる本となっている。
以下同書「はじめに」より抜粋。
「私が望むことは、日本の環境で育ったプレーヤーの中から世界トップレベルで活躍する選手が出てくること。そのためにはテクニックを教えるだけではなく、サーフェスの環境整備にエネルギーを注ぐことができる、テニス愛に溢れている人たちの力が必要になります」伊達氏は1989年に高校卒業とともにプロに転向。1990年、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初のベスト16入りを果たすと、1993年には全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で8強に進出。1995年には女子テニスの世界ランキングで4位を記録した。1996年に1度引退したものの、その後2008年に現役復帰。2017年に2度目の引退を宣言した。2018年には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学し、1年間の修士課程を修了している。
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