男子テニスのATP公式サイトスペイン語版は11日、昨年引退した元世界ランク9位の
N・アルマグロ(スペイン)のインタビューを掲載した。引退からちょうど1年、現在の心境と暮らしについて語っている。
<YouTube>几帳面に整理されたラケバの中を公開 【守屋 宏紀】インタビュー後編>>YouTube テニス365チャンネル<<34歳のアルマグロは現役時代、ツアーで13のタイトルを獲得。2008・10・12年の全仏オープン(フランス/パリ、クレー、グランドスラム)でベスト8、2013年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でも8強入りを果たすなど、長年ツアーで活躍し、2019年4月のムルシア・オープン(スペイン/ムルシア、クレー、ATPチャレンジャー)を最後に現役を退いた。
現在、自宅のあるムルシアで自己隔離中のアルマグロは、ATPの電話インタビューに応じている。
まず、現在の新型コロナウイルスの影響については「今は小さな子どもたちと家で静かにしている。悪くない状態だ。僕らは日々学び、できるだけ早く外に出れるよう隔離ルールを守り暮らしているよ」と話した。
「今は静かにしていなければいけないが、できる限り大きな大会にチームの一員として戻りたい。僕をコーチやスタッフとして呼んでくれる選手に経験を伝えていきたいんだ」
「15歳から18歳の3人のアメリカ人選手を指導し、ともに進もうと思っている。彼らは僕に連絡をくれたんだ。彼らを指導するところからキャリアを始めようと思った。今はまだこの状況だからプロジェクトを進められてはいないけどね」
続けて、現役生活を終えた今、何が最も寂しいかを問われたアルマグロは「試合をするときのアドレナリンだね。僕は今それが0の状態。1年前は100あったのにね。それが1番寂しい。でもあまり深くは考えすぎないようにしている。今は2人の小さな子どもたちを教育することに神経を注いでいる。新しいアドレナリンを手に入れているんだ」と語った。
「僕ら選手は毎週どこかへ旅をする。これまでは家に2週間以上いるなんて経験が無かった。今の生活は、スポーツでのキャリアかそれ以上に新鮮な興味のある暮らしだよ」
最後に、昨年引退した決断で満足しているかという質問には「とても満足している。僕はもはやプレーが良いとは言えなかったはずだ。コートサイドに立とうと決めたんだ。僕のキャリアは成功したと言えるものだと思う。これはもっと良くなったのか?それとももっと悪くなるものだったのか? それは誰にも分からない。僕の生き方で、楽しむことが人生。最終的には、夢にも思わなかった多くのことを達成できたと思っている」と締めくくった。
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