テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は27日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・ナダル(スペイン)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 2-6, 3-6のストレートで敗れ、2009年以来10年ぶり2度目の優勝とはならなかった。試合後の会見でナダルは「彼のプレーは信じられない」とジョコビッチを称賛した。
53度目の対戦となったこの試合、ナダルはジョコビッチの伸びるストロークに苦戦。1度もブレークを奪えずに2時間4分で敗れ、通算成績を25勝28敗とした。
ナダルはこの試合でのジョコビッチについて「明確な意見を言うのは難しい。もちろん、彼は素晴らしいプレーをしたと思う。同時にこんな風に彼がプレーするなら、自分は何か他のことが必要だったと思う。正直、今夜はそのようなことをすることができなかった。疑いもなく彼のプレーは信じられないものだった。また、自分自身は肉体的に万全ではなかった。この2週間素晴らしいテニスをしていたのも事実だけど。5カ月も実戦から離れていながらこんな大きなチャレンジが目の前にあると、何か他のものが必要だと感じた。今日はその他のものをまだ持ってはいないんだと、今夜のようなスーパー・ハイレベルな戦いの中で思った」
また、自身のテニスに関しては「攻撃と言う意味ではこの2週間は素晴らしいプレーをしていたと思う。守備と言う意味では練習に練習を重ねた。練習ではそれがとても上手くできていたと思う。でも手術をしたと言う事実のために、守備のプレーではあまり上手くできなかった。攻撃的なプレーをとても練習していたが、守備的なプレーはそこまでではなかった」
「彼(ジョコビッチ)のような選手との対戦、今夜の彼のテニスに対するプレーでは、最終的に攻撃的になるために守備のプレーが必要だった。例え自分が100%だとしても、今夜のように彼がプレーしていたら、倒すのはきっと難しいのも事実だろう。でももしかしたら、僕にはもう少しファイトが必要だったのかも」
一方、勝利したジョコビッチは全豪オープンで2016年以来3年ぶり7度目の優勝を果たし、四大大会通算15度目の栄冠に輝いた。
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