フェデラー、ズベレフを擁護

男子テニスの最終戦 Nitto ATPファイナルズ（イギリス/ロンドン、室内ハード）は１７日、シングルス準決勝が行われ、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）は第３シードのＡ・ズベレフ（ドイツ）に5-7, 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、２０１５年以来３年ぶり１１度目の決勝進出とはならなかった。

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キャリア通算１００勝目を狙い今大会に臨んでいたフェデラーは、この日ズベレフと激突。しかし、第２セットのタイブレークでラリー中にボールボーイがボールを落としてしまうハプニングが起きた。

ズベレフはラリーを止めて主審にリプレイを要求。すると会場からはブーイングが起き、それはズベレフのオンコートインタビューでも鳴りやまなかった。

会見でフェデラーは「あれが起きたのは不運だった。サーシャ（ズベレフ）は謝っていた。ここで謝る必要はないという感じだった。彼が謝るべきではないし、何もしていない」とズベレフを擁護した。

今大会のフェデラーは予選ラウンドロビン第１戦で第７シードの錦織圭にストレート負けをする黒星スタートから、グループ１位通過で準決勝へ駒を進めていた。

ズベレフに１時間３５分で敗れたフェデラーは「スイートスポットにあたっていないと感じた。サーシャのファーストサービスに対しても、もっといいリターンができたのではと思う。ブレークをしたのにブレークバックされるのは落胆する。錦織との状況を少し思い出した」と振り返った。

一方、勝利したズベレフは決勝で第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）と対戦する。ジョコビッチは準決勝で第４シードのＫ・アンダーソン（南アフリカ）をストレートで下しての勝ち上がり。

ズベレフとジョコビッチの決勝は、日本時間１９日の３時（現地１８日の１８時）以降に開始予定。

Nitto ATPファイナルズは８選手が２グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位２名が決勝トーナメントに進出。リーグ戦１位通過者は、もう一方のリーグ戦２位通過者と準決勝で対戦する。

【グループ・グーガ・クエルテン】
(1)Ｎ・ジョコビッチ３勝０敗
(3)Ａ・ズベレフ２勝１敗
(5)Ｍ・チリッチ（クロアチア）１勝２敗
(8)Ｊ・イズナー（アメリカ）０勝３敗

【グループ・レイトン・ヒューイット】
(2)Ｒ・フェデラー２勝１敗
(4)Ｋ・アンダーソン２勝１敗
(6)Ｄ・ティーム（オーストリア）１勝２敗
(7)錦織圭１勝２敗

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