テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、2連覇と3度目の優勝を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第9シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦したが、6-3, 6-2とリードした時点でツォンガが左膝の負傷により途中棄権を申し入れたため、思わぬ形で10年連続のベスト4進出となった。
>>全米オープン対戦表<<今大会、ジョコビッチは1回戦で
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)を下すも負傷していた左手首の怪我は完治しておらず、試合中には右腕のマッサージをしてもらうなど不安を見せていた。
しかし、2回戦で対戦予定だった
J・ヴェセリ(チェコ共和国)が左前腕の炎症を理由に試合前に棄権。3回戦で対戦した
M・ユーズニー(ロシア)も第1セットのゲームカウント4-2とジョコビッチがリードした時点で左太ももを負傷し途中棄権。
そして今回のツォンガ戦と、ジョコビッチの対戦相手が次々と棄権する異例な事態となった。
準決勝では、第10シードの
G・モンフィス(フランス)と対戦する。モンフィスは同日の準々決勝で、第24シードの
L・プイユ(フランス)との同胞対決を制し、四大大会で8年ぶりのベスト4進出を果たしている。
今年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でジョコビッチは史上8人目となる生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会で優勝)の快挙を達成。
しかし、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では3回戦で敗れ、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)は初戦敗退。今大会の前哨戦であるW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は左手首の怪我により欠場した。
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