テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は4大大会の中で唯一恒例となっている大会中の日曜日は、ミドル・サンデーと呼ばれ試合が行われないが、雨に悩まされている今年は試合を行うことが決まり、それは139年の歴史の中でわずか4度目のこととなる。
>>錦織vsクズネツォフ1ゲーム速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<会場であるオール・イングランド・クラブのスポークスマンのJ・パーキンスが1日に語ったところによると、第1週が雨により大幅にスケジュールが崩れたために、普段試合が行われない日曜日に試合を組むことでスケジュールを消化する必要があるとの決断が下されたことを明らかにした。
スケジュール通りに試合が消化されれば、土曜日までに男女シングルスの3回戦全てが終了しており、大会期間中の日曜日は休息日として試合が行われずに2週目を迎えるはずだった。
金曜日の夕方の時点で、男子シングルス1試合と女子シングルス3試合の2回戦もまだ終わっていなかった。それは火曜日、水曜日、そして金曜日と雨による中断のためにスケジュールが押されたためだった。
これまでミドル・サンデーに試合が行われたのは、1991年・1997年・2004年のわずか3回だけだった。そのいずれも、「ピープルズ・サンデー」と呼ばれお祭り騒ぎとなっていた。普段は歴史ある神聖な会場だが、滅多に買えないチケットを手にした人々がはしゃぎながら詰めかけ、いつもと違う雰囲気になっていた。
これまでは夜通しチケットを買うために人々は会場の外に列を成していたが、1日に大会が発表したところによると、全てのチケットはインターネットによるオンラインでの購入となり、一家族につき2枚までと限定され、当日の日曜日にも会場のチケット・オフィスでは販売されない。
日曜日に試合を行うことに加えて、大会最終日として予定している7月10日に全ての試合が終わるために、通常5セットマッチで行われる男子ダブルスだが、その1回戦と2回戦は3セットマッチで行われている。
これまでのシングルスの進行はちぐはぐになっている。過去7度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)は、1日に行われた3回戦で
D・エヴァンス(英国)をストレートで下し、唯一4回戦進出を決めているが、第24シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と
M・ユーズニー(ロシア)の2回戦はフルセットへもつれまだ終わっていない。
女子シングルスでも、これまで5度の優勝を誇る第8シードの
V・ウィリアムズ(アメリカ)、第12シードの
C・スアレス・ナバロ(スペイン)は既に4回戦進出を決めているものの、6選手はまだ2回戦を戦っている。それには2度の優勝を飾った
P・クヴィトバ(チェコ共和国)、第11シードの
T・バシンスキー(スイス)、第18シードの
S・スティーブンス(アメリカ)も含まれている。
(STATS - AP)
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