テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会8日目の29日、男子シングルス4回戦が行われ、ノーシードの
A・ラモス=ヴィノラス(スペイン)が第8シードのM・ラオニチを6-2, 6-4, 6-4のストレートで破る金星をあげ、自身初のグランドスラム8強入りを決めた。
>>全仏オープン 対戦表<<28歳で世界ランク55位のラモス=ヴィノラスは、これまでグランドスラムでは18度の出場で2回戦を突破したことがなかった。
気温が低く重い雲が立ち込めた空の下で行われたこの試合、2014年の今大会でベスト8入りを果たしているラオニチは、3回戦の試合中に処置を受けた左股関節にこの日も違和感を感じており、本来のサービスゲームを展開することが出来ず、試合を通して5度のブレークをラモス=ヴィノラスに許してしまった。
ラモス=ヴィノラスは、積極的なショットを放つと同時に、ラオニチに打ち込まれたショットも粘り強く返球する守備力の高さを披露していた。ラオニチに握られたブレークポイントも7度中6度凌ぎ、2時間20分で勝利を手中に収めた。
「今の気持ちを表す言葉が見つからない。これまでは4年連続で1回戦で負けていた。」とラモス=ヴィノラスは喜びを噛み締めていた。
ラモス=ヴィノラスは、握った3度目のマッチポイントで放ったワイドへのサービスがエースとなりゲームセット。その瞬間、ポケットに入っていたボールを思いきり空へ打ち上げ勝利の喜びを表していた。
準々決勝では、大会2連覇を目指す第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)と顔を合わせる。ワウリンカはこの日、第22シードの
V・トロイキ(セルビア)を7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 6-3, 6-2で退けての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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