男子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は15日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第2シードの
A・マレー(英国)に3-6, 3-6の完敗で3連覇と大会5度目の優勝とはならなかった。
>>BNLイタリア国際 対戦表<<前週のムチュア・マドリッド・オープンに続き、2大会連続で同じ顔合わせとなった決勝戦、マレーは前回の敗戦のリベンジを果たし、クレーコートで初めてジョコビッチに勝利した。
試合後の表彰式では、自身29度目の誕生日を迎えたマレーにサプライズでバースデー・ケーキがプレゼントされた。
今季2度目のグランドスラムである全仏オープンまで1週間となったこの日、マレーは今大会初優勝を飾り、イギリス人として1931年のP・ヒューズ以来の2人目のタイトル獲得となった。
一方、これまでジョコビッチはクレーコートでマレーに4戦全勝だった。今大会は準々決勝で第5シードの
R・ナダル(スペイン)、準決勝では第6シードの
錦織圭との死闘を制した疲れからか精彩を欠いたプレーで、マレーに初めてクレーで敗れた。
この日は、錦織との準決勝で試合開始早々に自身の過ちからラケットで痛めた左足首に包帯を巻いての戦いとなった。
決勝戦は終始小雨が降る中で行われ、観客はレインコートを羽織り傘をさしながらの観戦となった。
ジョコビッチは何度も主審と濡れたコートが滑りやすいと口論する場面が見られた。
第2セットの終盤では「もうこれ以上、プレーを続けたくない。」と話す一幕もあった。
それとは対照的にマレーは何の問題も感じさせないテニスを続け、3度握られたブレークポイントを全てしのぐと、今大会1セットも落とさず優勝を飾った。
(STATS - AP)
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