テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会12日目の29日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)が第13シードのM・ラオニチを4-6, 7-5, 6-7 (4-7), 6-4, 6-2のフルセットで下し、2年連続5度目の決勝進出を果たした。決勝では、2連覇と6度目の優勝を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と激突する。
>>全豪オープン対戦表<<今回の勝利でマレーはラオニチとの対戦成績を4勝3敗と勝ち越した。
この試合、マレーは第1セットの第1ゲームで早くもラオニチにラブゲームでブレークを許す展開に。ブレークチャンスを掴むもラオニチの230キロを超えるサービスに圧倒され、このセットを落としてしまう。
第2セットでは両者サービスキープが続く中、マレーが粘りのプレーでラオニチを追い込み、第12ゲームでこの試合初めてのブレークに成功し、セットカウント1-1とする。
第3セットでは、両者サービスキープからタイブレークに突入するも、ラオニチに先にリードを許してセットカウント1-2の崖っぷちに追い込まれる。しかし、第4セットではラオニチの凡ミスが続いた隙をついて第7ゲームでブレークに成功。そのままこのセットを取り、勝敗をファイナルセットへ持ちこむ。
その後は、ペースが落ちてきたラオニチに対してマレーが世界ランク2位の力を発揮し、4時間3分の激闘を制した。
決勝で対戦するジョコビッチとは過去に30度対戦しており、対戦成績はマレーから9勝21敗。全豪オープンでは4度対戦しており、決勝だけでも3度顔合わせている。
世界ランク1位のジョコビッチと同2位のマレーの頂上決戦は、現地31日に行われる予定。
グランドスラムでマレーは2012年の全米オープンと2013年のウィンブルドンでタイトルを獲得。過去の全豪オープンでは4度決勝へ進むも、タイトル獲得に至っていない。昨年は決勝でジョコビッチに敗れて準優勝だった。
今大会は妻であるキム・シアーズ夫人の出産に立ち会うため、大会を棄権する可能性があることを昨年から示唆している。また、決勝へ進出したとしても棄権する可能性はあると述べていた。
更に、2月の大会は全て欠場し、3月初旬に母国イギリスで日本を招いて行われるデビスカップ1回戦まで大会の予定は入れていない。
一方、敗れたラオニチは今大会、1回戦で
L・プイユ(フランス)、2回戦で
T・ロブレド(スペイン)、3回戦で第21シードの
V・トロイキ(セルビア)、4回戦で第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)、準々決勝で第23シードの
G・モンフィス(フランス)を下しての勝ち上がりだった。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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