4月18日と19日にかけて行われる女子国別対抗戦のフェドカップのワールドグループ入りをかけたプレーオフで、
S・ウィリアムズ(アメリカ)と
V・ウィリアムズ(アメリカ)を有するアメリカと対戦するイタリアは、不利な状況ながらも前向きな姿勢を見せている。
イタリア・チーム監督のコッラド・バラズッチ監督は、不利だと予想されている戦いなかわら、何とか勝利を飾るために策を練っている。
「単純に彼女達より良いプレーをする必要がある。もし良いプレーさえ出来れば、十分にチャンスはある。本当に良いプレーをしなければならない。タフな試合になるだろう。」と水曜日にAP通信の取材に答えていた。
その対戦はイタリアのブリンディジで、アウトドアのレッドクレーで行われる。
もし現在世界ランク1位のセリーナが普段通りのプレーをしたならば、イタリアはそれだけで0勝2敗の劣勢に立たされる計算となる。
更にイタリアに不利な条件としては、現在女子ダブルスで世界ランク1位にいる
R・ビンチ(イタリア)が右肘の炎症から欠場を余儀無くされてしまうと言う事。
バラズッチ監督が今回の対アメリカ戦へ選んだメンバーは、イタリア女子のエースでビンチと共に女子ダブルスで世界ランク1位にいる
S・エラーニ(イタリア)、そして
F・ペネッタ(イタリア)、
C・ジョルジ(イタリア)、
K・ナップ(イタリア)の4選手。
ビンチとエラーニはこれまで5回のグランドスラム優勝を飾るなど、ダブルスで世界のトップを走ってきた。しかし先月、お互いの話し合いの元、コンビを解消する事を公にしていた。しかしながら、祖国を代表して戦うフェドカップでは、共にプレーする意思がある事も明かしていた。
「今はあまりダブルスの事は心配してはいない。」と語るバラズッチ監督。「まず、4つのシングルスを戦わなければならない。もしそれで2勝2敗になれば、ダブルスの事を考えるまで。世界でもトップクラスのダブルス・プレーヤーがいるから。」
現在女子シングルス世界ランク14位のエラーニと、同ランク27位のペネッタをバラズッチ監督はシングルスに起用すると考えられている。そして同ランク34位で、伸び盛りの23歳であるジョルジが次に控えている。
「エラーニとペネッタは、イタリアで最も強いシングルス・プレーヤー。しかしその次にはジョルジも控えている。彼女は才能も豊かで、時にはトップ選手を倒して驚かせてもくれる。」とバラズッチ監督は自身の見解を語っていた。
試合が行われるブリンディジは、ペネッタの故郷でもある。
「その事が彼女のモチベーションを高めてくれたらとも願っている。」とペネッタへ期待を寄せていた。
イタリアはこれまでアメリカとこの6年間で4度の対戦がある。その内、2009年と2010年は2回連続で決勝戦で対戦していた。そしてその4回全てでイタリアが勝利していた。しかし、長いフェドカップの歴史では、これまでの対戦成績はアメリカが9勝4敗としている。
2月に行われたワールドグループ2部では、ウィリアムズ姉妹率いるアメリカがアルゼンチンを4勝1敗で下し、今月行われるプレーオフへ進出を決めていた。
勝利した国は来年ワールドグループ復帰が決まる。そして負けた国はワールドグループ2部へと降格となる。
■関連ニュース■ ・メンバー決定 2部昇格なるか・ヒンギス 17年ぶりフェド杯出場・セリーナ「復帰に値する」
■最新ニュース■ ・添田 豪「凄く自信になる」・ベルダスコ 大会2連覇へ前進・ブラックマン氏「窓口の問題」
■最新動画■ ・昨シーズンに躍進したヒラルド特集・ツアー初優勝の34歳が最年長記録達成