父フェデラー勇姿見せるか

２５日から開催されるテニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）のドローが発表され、元世界ランク１位で全仏オープン２００９年優勝のＲ・フェデラー（スイス）は今回、第４シードで出場し、１回戦でＬ・ラコ（スロバキア）と対戦することが決まった。

両者は過去に１度対戦しており２０１１年の全豪オープンでフェデラーがストレートで快勝している。

フェデラーが初戦突破し、その他上位シード選手が勝ち進んだ場合、２回戦で予選勝者（選手未定）と対戦し、３回戦で第３１シードのＤ・ツルスノフ（ロシア）と対戦を予定している。

４回戦で第１５シードのＭ・ヨージニ（ロシア）と対戦し、準々決勝で第６シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）と対戦を予定し、準決勝は第２シードで生涯グランドスラムを狙うＮ・ジョコビッチ（セルビア）と対戦予定となり、決勝で第１シードで前人未到９度目の優勝を狙うＲ・ナダル（スペイン）と対戦する可能性がある。

フェデラーが優勝した２００９年はＲ・ナダルが４回戦でＲ・ソデルリング（スウェーデン）に、全仏オープン唯一敗退した年でもある。またナダルは全仏オープンの成績を９度出場し８度の優勝、５９勝１敗としている。

そしてフェデラーはナダルを相手に同大会での勝ち星は無く、２００５年の準決勝、２００６年の決勝、２００７年の決勝、２００８年の決勝、２０１１年の決勝と５度の対決を全て敗れている。

今季クレーシーズン、フェデラーはモンテカルロ・マスターズで決勝に勝ち進み、Ｓ・ワウリンカ（スイス）との１４年ぶりスイス勢決勝戦で惜しくも逆転負けしている。

≪フェデラー対ワウリンカ、モンテカルロ・マスターズ決勝戦の記事≫

今月６日にフェデラーは、ミルカ夫人の出産立会いのため、ムチュア・マドリッド・オープンを欠場し、翌週のBNLイタリア国際では家族のサポートの元に出場するが、調整が間に合っていなかったのか初戦で、世界ランク４７位のＪ・シャーディ（フランス）に逆転負けしている。しかし昨年に比べプレーの質が上がっているフェデラー、今年に入り新たにコーチにグランドスラム６度の優勝を誇る元世界ランク１位のＳ・エドバーグ（スウェーデン）を迎え、１月に８位まで下げたランキングを再び４位まで上げている。

更に、今大会を優勝した場合は３位のワウリンカを抜き２０１３年６月２４日以来の３位へ返り咲く。

３２歳のフェデラー、新たに産まれたレオとレニーに父として優勝の勇姿を見せる事が出来るのか楽しみである。