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男子テニスツアーのアビエルト・メキシコ・テルセル・オープン男子(メキシコ/アカプルコ、賞金総額121万2750ドル、クレー)は28日、シングルス準々決勝全4試合が行われ、膝の怪我から復帰途中の第2シードのR・ナダル(スペイン)がL・マイェール(アルゼンチン)を6-1, 7-5のストレートで下し、準決勝で第3シードで同胞のN・アルマグロ(スペイン)との対戦を決めた。
第1セット、世界ランク5位のナダルは、3度のブレークに成功し、このセットを先取する。しかし、第2セットではレベルを上げたマイェールからなかなかブレークする事が出来なかったナダルは、第12ゲームでブレークを決めて、1時間41分でゲームセットとなった。
2005年に今大会で優勝を飾っていたナダルは、膝の怪我により7ヶ月にも及ぶツアー離脱を余儀なくされていた。ナダルは、復帰を果たした3週間前のチリでの大会を含め、8年ぶりに今大会にエントリーしていた。復帰第3戦となるこの大会でナダルは、3大会連続の準決勝進出を果たし、この日の勝利で復帰後10勝1敗と勝率を伸ばした。
ナダルは「ここまで3大会連続で準決勝進出を果たしているという事は嬉しいニュース。それに、今はかなり調子が良くなっているんだ。復帰後、最高の3試合がこの大会で出来ているからね。もう明日は何も失うものはないという気分さ。また勝てば決勝戦へ進めるし、負けても今の膝の状態だと次の大会の事を考えて先へ進めるからね。」と、膝の回復が順調である事を明かしていた。
先々週のブラジル・オープンに次ぐ優勝を目指すナダルは3大会連続の決勝進出をかけて、第3シードのN・アルマグロと準決勝で対戦する。
これまでナダルとアルマグロは8度対戦し、全てナダルが勝利を飾っている。
ナダルは準決勝に向けて「明日の試合は、自分が勝者候補だとは思わない。だって、7ヶ月も実戦から離れていたんだからね。そして、明日はクレーで最高のプレーをする選手の1人との対戦なんだから。それでも、最高の試合になるようにベストは尽くすよ。」と、意気込みを語った。
アルマグロは、第8シードのH・セバリョス(アルゼンチン)を6-3, 6-4のストレートで下し、4強入りを決めている。
今年セバリョスは、チリで行われたVTRオープン決勝でナダルを下し、ツアー初優勝を飾っていた。
一方、第1シードのD・フェレール(スペイン)がP・ロレンジ(イタリア)を6-3, 6-1で一蹴し、ベスト4進出を決めた。
第1セット、今大会3連覇中のフェレールは、ロレンジにブレークを許す苦しいスタートだった。しかし、すかさずブレークバックに成功したフェレールは、その後は試合の主導権を握り、トータルで5度のブレークに成功し、1時間12分のストレートで4強入りを決めた。
今大会、これで18連勝となったフェレールは決勝戦進出をかけて、世界ランク43位のフォニュイーニと準決勝で対戦する。
フォニュイーニは、先週アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたクラロ杯で今季初のベスト8入りを果たした。今大会では2大会連続での8強入りを決めると、今季初となるベスト4進出を果たした。
この試合、フォニュイーニは各セットで1度ずつのブレークを同66位のヒラルドに許してしまう。しかし、フォニュイーニはそれを上回る各セットで2度のブレークに成功、1時間28分のストレートで勝利を飾り、昨年9月に準優勝を飾ったロシアのサンクトペテルブルク・オープン以来となる準決勝進出を決めた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○D・フェレール(1) vs. ●P・ロレンジ, 6-3, 6-1
○R・ナダル(2) vs. ●L・マイェール, 6-1, 7-5
○N・アルマグロ(3) vs. ●H・セバリョス(8), 6-3, 6-4
○F・フォニュイーニ(イタリア) vs. ●S・ヒラルド(コロンビア), 7-5, 6-4
今大会の優勝賞金は29万1800ドル。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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