- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】100点満点のテニス◇第9弾 2012楽天ジャパンOPシリーズ その4

今年10月に東京は有明コロシアムで行われた男子テニスの楽天ジャパン・オープンで決勝進出を果たした錦織圭(日本)。本日は第9弾 楽天ジャパン・オープンその4【ゾーンに入る】と【100点満点のテニス】をお届けします。


【ゾーンに入る】

錦織圭の決勝の相手はM・ラオニチ(カナダ)。ビッグサーブと強烈なストロークが持ち味のラオニチは、準決勝でロンドンオリンピック金メダリストで全米オープン覇者のA・マレー(英国)にマッチポイントを握られながらも逆転で勝利していた。

決勝について錦織圭は「リターンが鍵になると思う。ラオニチのサーブは強い。マレーも非常にリターンのいい選手だけど、あのような結果になってしまった。サーブに関しては冷静に、リターンは1つのチャンスを逃さないようにしていきたい。」と、コメントしていた。


2008年のデルレイビーチ国際テニス選手権以来となるツアー大会2度目の優勝がかかった決勝戦、当日は雨が降っていた。しかし、悪天候が嘘のように天気は回復し、センターコートは屋根が開いた状態で試合が始まった。

第1セット、ラオニチは強烈なサーブから浮いた球を叩きネットへ出て、積極的に攻める。

これに対し錦織圭は、強烈なパッシングショットを打つのではなく、無理をせず絶妙なコントロールでラオニチの足元へ落とす。そして、第2ゲームでいきなりブレークに成功し、ゲームカウント3-0とリードする。しかし、バックハンドスライスを多用してくるラオニチのテニスに惑わされ、第5ゲームでブレークバックを許してしまう。

その後は互いにサービスキープを続け、このセットはタイブレークへ突入する。錦織圭はタイブレークで0-3とリードを許すも、ラオニチを左右に揺さぶる安定感のあるストローク戦、さらにバックハンドの芸術的なパッシングショットを決めてセットポイントを握る。そして、最後ラオニチのバックハンドがアウトし、第1セットは錦織圭が先取する。


第2セットに入るとラオニチは反応が良くなり、錦織圭のドロップショットなどにしっかり対応するなどでパッシングショットを決め、さらに得意のサーブでポイントを次々と獲得し始める。

そして、錦織圭に徐々にプレッシャーがかかり始め、第8ゲームでラオニチにブレークチャンスを握られてしまう。このポイントで力んでしまった錦織圭は、逆クロスへのフォアハンドをアウトしてしまい、ゲームカウント3-5とラオニチのサービング・フォー・ザ・セットのゲームを迎える。結果、ラオニチに第2セットを奪われ、勝負の行方は第3セットへ突入する。


第3セット、第1ゲームで難なくサービスキープをした錦織圭。迎えた第2ゲーム、コートの外から華麗なバックハンドのダウンザラインを決め息を吹き返し、30-40と錦織圭としてはなんとしてでも取りたいブレークポイントが訪れる。ここでネットに出るラオニチの横を鮮やかなパッシングショットを決めてブレーク。この瞬間、錦織圭は自分の陣営を見て大きなガッツポーズをつくる。

ここからゾーンに入った錦織圭は、第4ゲームでラオニチの高く弾むサーブに対し、ジャンピングでバックハンドのリターンエースを決め、ゲームカウント4-0とする。

以降、何をやっても上手くいく錦織圭。最後ラオニチのドライブボレーがネットにかかり、ゲームセット。

錦織圭は、2008年デルレイビーチ国際テニス選手権以来となるツアー大会2度目の優勝を果たし、ツアー公式戦となった1973年以降で日本人初の優勝となる快挙を成し遂げた。昨年、米男子クレーコート選手権とスイス・インドアの2大会では決勝に進出するも準優勝に終わっていた。



【100点満点のテニス】

優勝後の記者会見で錦織圭は「今日の試合は何点?」と質問され、即座に「100点と言いたいですね。」

「初優勝したのが4年前。(その後)肘の怪我もありましたし、手術もした後なので、よく考えるとこの1勝というのは嬉しい。ずっと目標にしていたツアー優勝を成し遂げることができた。これからもっとATP500やマスターズで勝てるようにしたいですね。」と、優勝を噛みしめた。

今後のグランドスラムについては「今はハードコートが得意なので、全米オープンや全豪オープンでベスト8以上を狙っていきたい。(今回の)ATP500での優勝というのは自信になる。トッププレーヤーも倒したから、今後につながるいい大会だったと思う。」


錦織は、今大会1回戦で同胞の添田豪(日本)、2回戦で元世界ランク5位のT・ロブレド(スペイン)、準々決勝では第2シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)、準決勝では2006年全豪オープン準優勝者のM・バグダティス(キプロス)を破り決勝へ進出、最後は1つ年下のラオニチに勝利し優秀の美を飾った。

今年の全豪オープンではベスト8進出を果たした錦織圭。この結果を超える日は遠くないと感じさせるラオニチとの決勝戦だった。


【明日12月28日(金)は、全豪オープン2013の展望】

■関連記事■

《錦織圭が優勝、快挙成し遂げる 過去記事はこちら》

《快挙をあげた錦織圭が喜びの会見 過去記事はこちら》

《錦織に敗れたラオニチが決勝戦語る 過去記事はこちら》

《【コラム】世界で戦い続ける日本勢◇第9弾 2012楽天ジャパンOPシリーズ その1 過去記事はこちら》

《【コラム】静かなる錦織圭◇第9弾 2012楽天ジャパンOPシリーズ その2 過去記事はこちら》

《【コラム】パーフェクトな錦織圭◇第9弾 2012楽天ジャパンOPシリーズ その3 過去記事はこちら》

>>過去のコラムはコチラ<<<

(2012年12月27日22時49分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

10月2日

坂本怜 ストレート負けで初戦敗退 (22時45分)

【1ポイント速報】 上海マスターズ 日本勢 1回戦 (21時03分)

西岡良仁、連敗脱し「良い流れ」 (19時23分)

世界3位 快勝で3年連続4強入り (18時22分)

加藤未唯ペア 快勝で4強入り (16時26分)

トゥロター、マスターズ初白星ならず (15時23分)

全員に賞品!人気ブランドコラボの団体戦 (13時53分)

40歳ワウリンカ 初戦突破ならず (11時33分)

フェデラー 殿堂入り候補に (11時08分)

世界2位 8強入り逃す (9時50分)

10月1日

錦織圭も陥落で日本勢トップ100不在に (23時16分)

チリッチ 3年ぶりジョコと対戦へ (20時53分)

西岡良仁 14ヵ月ぶりマスターズ白星 (18時36分)

ジョコ・ナダルに次ぐ記録でV (17時32分)

【1ポイント速報】西岡良仁vsシェフチェンコ (17時27分)

シナー 19歳に圧勝し21度目ツアーV (16時33分)

モンフィス 来季での引退を表明 (16時11分)

負傷の選手に警告「全力尽くしてない」 (11時53分)

シナー 3年連続の決勝進出 (10時28分)

テニス好きの新常識「コンディショニング」、もう始めてる? (10時01分)

坂本怜 マスターズ2度目の本戦入り (9時27分)

東京Vアルカラス 上海は欠場 (8時19分)

9月30日

ジャパンOP制覇 アルカラス「名誉」 (22時31分)

アルカラス 東京でV「また来年」 (21時17分)

アルカラス 圧巻のジャパンOP初V (19時48分)

【1ポイント速報】アルカラスvsフリッツ (18時00分)

柚木武「準優勝で悔しいと思える」 (16時56分)

柚木武組 ジャパンOP準優勝 (15時44分)

【1ポイント速報】柚木武組 ジャパンOP決勝 (14時00分)

西岡良仁 日本勢対決制し本戦王手 (10時47分)

大坂出場!東レPPO観戦チケットプレゼント (10時37分)

【動画】トゥロター 初戦敗退、試合終了の瞬間 (0時00分)

9月29日

アルカラス 決勝でリベンジ期す (21時57分)

アルカラス 逆転勝ちでジャパンOP決勝へ (20時20分)

【1ポイント速報】アルカラスvsルード (18時10分)

世界5位 3年ぶりジャパンOP決勝進出 (17時51分)

柚木武 初のツアー決勝進出「嬉しい」 (17時44分)

柚木武ペア ジャパンOP決勝進出 (15時59分)

小田凱人「ATPの選手に勝ちたい」 (14時27分)

【1ポイント速報】柚木武/ボパンナ組 ジャパンOP準決勝 (14時19分)

小田凱人 圧勝も「もっと強くなる」 (12時58分)

小田凱人 圧勝でジャパンOP3連覇達成 (12時11分)

【1ポイント速報】小田凱人vs荒井大輔 (11時04分)

【動画】試合を決めたチリッチの強烈フォアハンドウィナー (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!