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男子テニスで膝の怪我から約7ヶ月のツアー離脱を余儀なくされた元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は、2013年のシーズン開幕に先駆けてアラブ首長国連邦のアブダビで行われるエキシビションからコートに立つが、膝への不安を拭い去る事が出来ずにいる事を明かした。
「不安は持っている。でも、それは至って普通の事。膝の事ばかり話し合っているんだ。コートに立った後、膝がどんな状態になるかを心配している。でも今はドクターを信頼して、自分自身を信じて、全てが大丈夫だと信じるしかないね。」
先週行われたテレビでのインタビューで26歳のナダルは、復帰へ向けて自身の不安な気持ちを明かしていた。
今年のウィンブルドン2回戦で敗退してから、左膝の怪我を理由にその後のシーズン全てを棒に振ったナダル。12月27日から行われるアブダビでのエキシビションにN・ジョコビッチ(セルビア)やA・マレー(英国)らと共に登場する。
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ウィンブルドン後に行われたロンドンオリンピックの開会式では、スペイン選手団を率いる旗手として登場する予定でいたナダルは、前回のオリンピックの金メダリストとしても2大会連続の金メダル獲得を目指して競技に参加する事も楽しみにしていたものの、それも実現させる事が出来なかった。
その後は今季最後のグランドスラムである全米オープン、ツアー最終戦、そしてナダルが重きを置いている国別対抗戦であるデビスカップの決勝戦さえも欠場する事になってしまった。その決勝戦でナダルを欠いたスペインは、チェコ共和国に敗れ準優勝に終わった。
当初、ナダルの膝はそれほど悪い状態だとは診断されてはいなかった。しかし、夏の間の治療では思うような回復が見られずナダルは苛立ちが募る状態でいたが、その後の2ヶ月間で順調な回復が見られた事から、アブダビでのエキシビションへの出場の意思を固めていた。
「復帰してすぐには膝の状態があまり良くないかも知れないという事を受け入れる準備は出来ているし、じっくり時間をかける事も受け入れなければならな事も分かっている。来年の最初の3ヶ月くらいは、試合に出場しては休養を取る事を繰り返す事が必要になると思う。」
そう語るナダルは、最高のプレーを4月からのクレーシーズンには取り戻したいと考えていると言う。3月に行われるインディアンウェルズとマイアミでのマスターズ1000大会では、その後のクレーシーズンを視野に入れて戦いたい意向でいる事も明かした。
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4月に行われる相性の良い大会のモンテカルロ・マスターズでは、史上初となる大会8連覇を達成している。
「(復帰へ向けて)緊張などはしていない。唯一の不安が膝。復帰してからの1ヶ月から1ヶ月半は、良いプレーが出来るとかあまり思うようなプレーが出来ないとかなどを含め、他の事はそれほど心配していないんだ。」とナダルは、ロンドンのメディアにも現在の気持ちを語っていた。
史上最強のクレーキングと言われるナダルは、自分自身が一番輝けるクレーシーズンで、本来のプレーを披露出来る事を第一に考えているとの強い思いを公にしていた。
(翻訳/弓削忠則)
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