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男子テニスツアーのバレンシア・オープン(スペイン/バレンシア、賞金総額142万4850ユーロ、インドアハード)は土曜日に準決勝を行い、第1シードのD・フェレール(スペイン)がノーシードから勝ち上がっていたI・ドディグ(クロアチア)を6-4, 6-7(5-7), 6-1で振り切り、順当に決勝に駒を進めた。試合時間は2時間42分だった。
準決勝の第1セット、フェレールは世界ランク5位の実力をみせつけて主導権を握ると、このセットを6-4で先取する。
しかし第2セットに入ると、元世界王者J・C・フェレーロ(スペイン)と組んだダブルスで前日の真夜中まで試合をした(結果は勝利)疲れがフェレールを襲い始める。
これを見逃さなかったドディグは、同セットをタイブレークに持ち込むと、3本目のセットポイントでフェレールからボレーミスを誘い、タイブレークを7-5で奪う。
勝負のファイナルセットでは、フェレールが2-1からのドディグのサービスでドディグが痛恨のダブルフォルトを犯してブレークに成功すると、3-1とリードを重ねる。
そして第5ゲームでキープに成功したフェレールは、第6ゲームでもランニングショットで再びブレークに成功すると、5-1とさらにリードを広げる。
そして迎えた第7ゲームではフェレールがしっかりサービスをキープし、そのまま接戦に終止符を打った。
試合後、フェレールは準決勝に印象を次のように話した。「もつれた試合だった。彼(ドディグ)のサービスは試合を通じですばらしく、厳しい試合内容となった。」
「第2セットのことは忘れようと試みたんだ。第3セットではドディグが疲れているのが分かったから安定したプレーを心がけた。ファイナルセットではファーストサーブと1つのブレークが命取りだから、安定したプレーが必要なんだ。」
日曜日の決勝戦でフェレールはA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦する。ドルゴポロフは準決勝でJ・メルツァー(オーストリア)を6-4, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
決勝についてフェレールは「(ダブルスもあるため)論理的には僕の方が体力的にきついだろうね。勝敗は今夜のダブルス戦次第だと思う。」と話している。ちなみにフェレールのパートナーであるフェレーロは今大会での勇退を決めている。
フェレールは今季絶好調で5勝しており、今回優勝すれば6勝目となる。過去の今大会でフェレールは2008年と2010年に優勝を飾っている。サーフェスがクレーだった2005年には準優勝を飾っていた。
今大会の優勝賞金は34万2850ユーロ。
(翻訳/森田系太郎)
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