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女子テニスツアーのHPジャパン・オープン(日本/大阪、賞金総額22万ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、日本期待の土居美咲(日本)はH・ワトソン(英国)に6-7(2-7), 5-7の接戦で敗れ、惜しくも決勝進出とはならなかった。
第1セットのゲームカウント1-3から挽回し、タイブレークの末に同セットを先取したワトソンは、第2セットでも土居に3度ブレークされるものの、逆に4度のブレークに成功。ゲームカウント5-5から8ポイント連取の猛攻でこのセットを7-5で奪い、WTAツアー初の決勝進出を決めた。
ワトソンはこれまで準々決勝進出が最高で、昨年のオークランド、メンフィス、ケベックの大会でベスト8入りしていた。
女子英国勢は最近波に乗っており、3週間前には惜敗したもののL・ロブソン(英国)が広州国際女子オープンで英国女子選手としてJ・ドゥーリー(英国)以来22年ぶりにツアー決勝進出を決めていた。デゥーリーはワトソン、ロブソンが生まれる前の1990年にニューポートの大会で準優勝を飾っていた。英国女子選手で最後にツアーで優勝したのは1988年のS・ゴーマー。
勝ったワトソンは決勝戦でK・チャン(台湾)(台湾)と対戦する。21歳のチャンは準決勝で優勝候補で第1シードのS・ストザー(オーストラリア)を6-4, 4-6, 7-6(7-3)で撃破しての勝ち上がり。
世界ランキング134位のチャンは第1セット、いきなりゲームカウント0-3と劣勢に立たされるが、次第に同9位のストザーのキックするサービスに慣れ、2度のブレークに成功すると、このセットをゲームカウント6-4で先取する。
第2セットは落としたチャンだったが、ファイナルセットのゲームカウント5-6の場面であと2本で敗退の場面から挽回、その後は10ポイント中8本を奪うという勢いでタイブレークも制し、勝利をもぎ取った。試合時間は2時間23分に及んだ。
チャンも今回がツアー初の決勝進出で、3人のシード選手を下しての勝ち上がり。チャンは2009年の東京の大会で当時世界1位のD・サフィーナ(ロシア)を下しており、今回はそれに次ぐ大勝利を収めた。
ワトソン同様、チャンもこれまでの最高戦績は準々決勝進出で、2010年にはクアラルンプールと大阪の大会で、今年はバーミンガムの大会でベスト8入りしている。
チャンは決勝で台湾人選手として3人目となるツアー優勝を狙う。これまで1990年代半ばにST・ワンが6勝、また今季絶好調でトリッキーなプレーで知られるシェ・シュウェイ(台湾)(台湾)が今季2勝を飾っている。
ワトソンとチャンはこれまで対戦がなく、決勝が初顔合わせとなる。
同日にはダブルス準決勝も行われ、日本2番手のクルム伊達公子(日本)がシングルスで決勝に進んでいるワトソンとペアを組み、第4シードと格下ながらも第2シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)/ジェン・ジー(中国)組を6-3, 4-6, [10-8]で退け、決勝に駒を進めている。
クルム伊達/ワトソン組は決勝で第1シードのR・コップス=ジョーンズ(アメリカ)/A・スピアズ(アメリカ)組の胸を借りる。ワトソンは1985年のA・ホッブス以来となるツアー単複優勝を目指す。
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル、ダブルス1万1000ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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