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男子テニスツアーのタイ・オープン(タイ/バンコク、賞金総額55万1000ドル、インドアハード)は25日、シングルス1回戦8試合が行われ、伊藤竜馬(日本)が第5シードのF・ベルダスコ(スペイン)に6-3, 0-6, 2-6の逆転で敗れ、初戦敗退となった。
伊藤のサービスゲームで始まったこの試合、いきなり伊藤はベルダスコにブレークを許したが、すかさずブレークバックする。その後、第4ゲームでもベルダスコから2度目のブレークを奪い、ゲームカウント3-1とリードするも、ベルダスコもすぐにブレークバックと粘りを見せた。
第1セットではファーストサーブの確率も低くショットの精度も不安定なベルダスコは、第8ゲームでこのセット3度目のブレークを許してしまう。
伊藤はゲームカウント5-3とリードを奪い、続くサービング・フォー・ザ・セットではラッキーなネットインなどもあり40-0とセットポイントを握ると、ベルダスコのバックハンドがアウト。第1セットを伊藤が56分で先取した。
第2セットに入ると、ファーストサーブの確率を下げた伊藤は第2ゲームでブレークをベルダスコに許してしまいうと、集中を切らしてしまう。続くサービスゲームでもラブゲームで2度目のブレークを許し、ゲームカウント0-4とリードを広げられてしまった。全く立ち直るきっかけが掴めない伊藤は、このセット3度あった自身のサービスゲームでは、たった2ポイントしか取れず1ゲームも奪えずに1セット目とは打って変わって、わずか25分で失ってしまった。
立ち直りを計りたい伊藤は、第3セットの第1ゲームでベルダスコからブレークポイントを握るも、サービスエースで切り抜けたベルダスコがキープし、7ゲーム連続で奪われた。第3ゲームでのベルダスコのサーブでも2度のブレークポイントを握ったが、そのチャンスを生かせなかった伊藤は、第4ゲームでブレークを奪われて1-3とベルダスコにリードを許した。
その後、伊藤はイライラからラケットを投げつけるシーンなどが見られたが両者サービスキープを続ける。ゲームカウント2-5で、藤のサービスゲームでは30-40とベルダスコにマッチポイントを握られると、最後伊藤のフォアハンドがアウトしゲームセット。
不安定なショットとサーブの立て直し成功したベルダスコに対し、一旦失った流れを取り戻せなかった伊藤は、試合の中盤から底力の差をベルダスコに見せ付けられた敗戦となった。
ベルダスコはルー・イェンスン(台湾)を5-7, 6-2, 7-5で下したD・ヤング(アメリカ)と準々決勝進出をかけて2回戦で対戦する。
また今大会は日本から添田豪(日本)がエントリーしており、現地26日に主催者推薦のD・ウドムチョク(タイ)との1回戦に登場する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
F・ベルダスコ (5) ○-× 伊藤竜馬, 3-6, 6-0, 6-2
V・トロイキ(セルビア) (6) ○-× S・スタコフスキ(ウクライナ), 6-7 (4-7), 7-5, 6-3
J・ニエミネン(フィンランド) (7) ○-× 杉田祐一(日本), 6-1, 0-0, 途中棄権
B・トミック(オーストラリア) (8) ○-× G・ガルシア=ロペス(スペイン), 6-0, 6-2
守屋宏紀(日本) ○-× R・ハース(オランダ), 2-6, 7-6 (8-6), 6-3
G・ディミトロフ(ブルガリア) ○-× T・ヤン, 6-3, 3-6, 7-6 (9-7)
D・セラ(イスラエル) ○-× M・キウディネッリ(スイス), 6-4, 6-4
D・ヤング ○-× ルー・イェンスン, 5-7, 6-2, 7-5
またこの日は、ダブルス1回戦も行われ、伊藤/ 添田ペアーがティプサレビッチ/ A・ヴァスケ(ドイツ)組に挑戦したものの、0-6, 2-6のストレートで敗れ、初戦で姿を消した。
今大会の優勝賞金はシングルスが9万9465ドル、ダブルスが3万220ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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