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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、第3シードのM・シャラポワ(ロシア)がH・ワトソン(英国)に3-6, 7-5, 6-3の逆転で勝利、辛くも2回戦に駒を進めた。
第1セットを世界ランク102位のワトソンに先制されたシャラポワは、第2セットではゲームカウント4-1とリードを奪ったものの、5オールまで追いつかれてしまう。第3セットでも4-1とリードを奪ったシャラポワであったが、ここでもブレークバックを許してしまう。その後、再びブレークに成功したシャラポワは、続くゲームをしっかりとキープ、今大会の本戦に初出場だったワトソンを突き放した。
2時間34分で初戦突破となったシャラポワは「どれだけ疲れていようと、最高のプレーでも最低のプレーでも関係はありません。ひたすら戦い続けました。」と、今季のフルセットマッチで負けなしの秘訣を果たしている。
選手達によると、例年よりも球足が遅くなったと評判である今年のUSオープン、ベースラインからの攻撃的なストロークを身上とするシャラポワは、粘り強く相手のミスを待つワトソンのプレーに苦戦を強いられた。試合が終ったとき、シャラポワは41本のウィナーを決めたのに対し58本もの凡ミスを犯していた。一方のワトソンは、9本のウィナーに対しミスの数は30本だった。
19歳のワトソンに対しシャラポワは「今日のようなプレーを披露した彼女は、素晴らしい選手なのは疑いありません。第1セットの彼女は本当にスマートでした。私はミスをしすぎてしまいました。終盤の安定感が、勝ち抜く助けになりました。」と、若い挑戦者への賛辞を惜しまなかった。
シャラポワは何とか2回戦に進出した一方、今年のウィンブルドンで優勝していた第5シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)は、A・ドゥルゲル(ルーマニア)に対し6-7 (3-7), 3-6でまさかのストレート負け、早くも姿を消すこととなった。
試合を通して52本もの凡ミスを犯していたクヴィトバは「何本かミスをしてしまったあと、精神的に落ち込んでしまいました。」と、コメントを残し、会場を後にした。
ウィンブルドンのシングルス優勝者が同年のUSオープン1回戦で姿を消すのは、史上初めてのこと。また3回戦までに敗退したウィンブルドン女王は過去に3人おり、2004年のシャラポワ、1994年のC・マルティネス(スペイン)、そして1973年のB・ジーン・キング(アメリカ)となっている。
グランドスラムのタイトルホルダーとして初のメジャー大会に臨んでいたクヴィトバは「私にとって初めてのことです。少しプレッシャーを感じてしまいました。」と、期待に対する重圧を語っていた。
この日のナイトセッションでは地元勢のV・ウィリアムズ(アメリカ)が登場、V・ドロンツ(ロシア)に6-4, 6-3で快勝して2回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
V・ズヴォナレーワ(ロシア) (2) ○-× S・フォレッツ(フランス), 6-3, 6-0
M・バルトリ(フランス) (8) ○-× A・パノワ(ロシア), 7-5, 6-3
S・ストザー(オーストラリア) (9) ○-× S・アービッドソン(スウェーデン), 6-2, 6-3
A・ラドワンスカ(ポーランド) (12) ○-× U・ラドワンスカ(ポーランド), 6-2, 6-3
S・ポン(中国) (13) ○-× V・レプシェンコ(アメリカ), 6-3, 6-4
D・チブルコワ(スロバキア) (14) ○-× S・チャン(中国), 6-3, 6-4
J・ジョルジュ(ドイツ) (19) ○-× K・バロア(ドイツ), 6-3, 6-2
N・ペトロワ(ロシア) (24) ○-× Y・チャン(台湾), 6-3, 1-6, 6-4
M・キリレンコ(ロシア) (25) ○-× E・マカロバ(ロシア), 4-6, 6-1, 7-6 (7-3)
L・サファロバ(チェコ共和国) (27) ○-× M・リバリコワ(スロバキア), 2-6, 6-3, 6-2
A・メディーナ=ガリゲス(スペイン) (30) ○-× K・ナップ(イタリア), 6-7 (4-7), 6-4, 6-3
L・ロブソン(英国) ○-× 森田あゆみ(日本), 7-6 (7-5), 1-0, 途中棄権
A・ヤキモバ(ベラルーシ) ○-× N・ラチーワカーン(タイ), 6-0, 4-6, 6-3
R・オプランディ(イタリア) ○-× M・ウダン(アメリカ), 6-0, 7-6 (9-7)
C・マーケイル(アメリカ) ○-× A・ウズニアッキ(カナダ), 6-3, 6-7 (5-7), 6-4
M・キーズ(アメリカ) ○-× J・クレイバス(アメリカ), 6-2, 6-4
L・ポウス・ティオ(スペイン) ○-× 土居美咲(日本), 6-2, 6-7 (12-14), 5-2, 途中棄権
M・ニクルスク(ルーマニア) ○-× P・メイヤー(オーストリア), 6-3, 6-3
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× V・ラッツァーノ(フランス), 6-2, 6-3
K・ボンダレンコ(ウクライナ) ○-× L・フラデカ(チェコ共和国), 6-3, 6-0
I・ファルコーニ(アメリカ) ○-× K・ザコパロバ(チェコ共和国), 3-6, 6-4, 6-2
A・クドリャフツェワ(ロシア) ○-× An・ロディオノワ(オーストラリア), 7-6 (7-1), 7-5
V・ドゥシェヴィナ(ロシア) ○-× A・セバストバ(ラトビア), 6-3, 6-4
P・エルコグ(スロベニア) ○-× B・マテック(アメリカ), 6-1, 6-3
今大会の優勝賞金は180万ドル。
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