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ウォズニアキ、ストザーが敗れる波乱◇全仏オープン

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会6日目の27日、女子シングルス3回戦8試合が行われ、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と第8シードのS・ストザー(オーストラリア)が揃って敗れる波乱の1日となった。

20歳のウォズニアキが世界ランク1位なって、ほぼ1年が経とうとしているが、この日の試合では第28シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)に5度ものブレークを許し、1時間13分であえなく敗退となった。

前日に行われたシングルス2回戦で第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)がすでに敗れており、オープン化以降で史上初となる4回戦を前にトップ2シードが姿を消す事態となっている。

キャリア初となる世界ランク1位から勝ち星となったハンチュコバは「今日は本当にコート上で気持ちが良かったですし、実行すべきゲームプランを実行できました。第2セットで彼女が反撃に転じたとき、試合を通して有効だったことを思い出し、サービスゲームに集中していました。サーブの調子が良く、積極的なプレーをしていることを自覚しながら。それが試合の鍵でした。今日は自分の中でベストの試合だったと思います。」と、試合を振り返った。

一方のウォズニアキは「彼女は本当に良いプレーをしていました。彼女はするべきことを分かっていて、それを実行していました。コートに戻り、練習を積んで、さらに強くなって戻ってきます。」と、これからの巻き返しを誓っていた。

昨年の準優勝者であるストザーはG・ドゥルコ(アルゼンチン)との試合に臨んだが、この試合はダブルスのトップ選手であるドゥルコが6-4, 1-6, 6-3で勝利している。接戦で第1セットを落としたストザーであったが、あっさり第2セットを奪い返し、試合を振り出しに戻す。

このままストザーが試合の流れを掴んだと思われたが、世界ランク51位のドゥルコが第3セット第6ゲームでブレークに成功すると、そのまま逃げ切った。

シングルスでは通算3度目となるメジャー4回戦進出を決めたドゥルコは「思い切り攻撃しようと考えていましたし、それが良く出来ました。すこし調子が上下しましたが、試合の最後の方でとても良いプレーが出来てラッキーでした。」と試合を振り返った。

一方、この試合で35本もの凡ミスを犯していたストザーは「彼女の方が良いプレーをしていましたし、ポイントをコントロールしていました。試合の序盤から彼女はプレッシャーをかけてきて、反撃するのはとても難しいことでした。」と、肩を落とした。

そのストザーと昨年の決勝で対戦していた第5シードのF・スキアボーネ(イタリア)は第29シードのS・ポン(中国)との対戦に登場、6-3, 1-2とリードした場面でポンが体調不良を理由に試合を棄権したため、4回戦に進出している。

この他の試合では、地元勢で第11シードのM・バルトリ(フランス)が第17シードのJ・ジョルジュ(ドイツ)に3-6, 6-2, 6-4の逆転で勝利しているほか、第3度のベスト4入りを果たしている第10シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)B・マテック(アメリカ)に6-2, 6-2で勝利している。

この他の試合の結果は以下の通り。

V・ズヴォナレーワ(ロシア) (3) ○-× A・ロディオノワ, 6-2, 6-3
S・クズネツォワ(ロシア) (13) ○-× R・マリーノ(カナダ), 6-0, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (14) ○-× N・ヤゴステラ=ビベス(スペイン), 3-6, 6-3, 6-3

今大会の優勝賞金は120万ユーロ。

(2011年5月28日4時12分)

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